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詰め合わせリクイラスト製作状況
どうもこんばんは管理人でございます!(スビスビ)
いやー早いもので11月も半ばですねぇ(ズルズル)
最近寒くなってきましたが皆さん体調は大丈夫ですか?(チーン!)

はい、おもいっきり風邪ひいとりました!(ズビズバー)

なんか今年は風邪ひく回数が多くなった気がするなぁ、
体調管理に気をつけている割に例年以上に風邪ひいてる気がします。
私の場合鼻から風邪が来るので、
今はティッシュ箱が恋人な毎日でございます♪
みんな風邪には注意してね!

※  ※  ※

まあ風邪をひいたのはここ4・5日前からなので、
今はもう随分と回復してきております♪
ではブログの間が空いてる間何してたかというと、
リクエスト企画の方をちょっと本腰入れて描きだしておりました。

いやぁ、
11月以内までにはとか年が明ける前までにはとか考えてたんですが、
よくよくみたらカウンタ君がね、
うんもうすぐ30万のカネを告げそうなんです。

いつもお越しくださっている皆様のおかげで、
ほんと怒涛のごとく回っているカウンタ君。
しかし、今描いているリクエストイラストはそもそも20万ヒット時の物、
これを描き終らずして30万迎えるとは何事ですか!
とふいに思い立ったわけでして、
現在急ピッチで製作中でございます。

今のところ完成は1枚の陰影以外の色塗りまで完成が7枚、
その他線画目で完成が1枚の下書きが1枚です♪

まあ趣味で体壊していたら世話ないので、
体調と相談しつつゆっくりと再開していきましょうかね♪
とりあえず目標は30万ヒットする前までですが、
超えちゃったらごめんなさいです!
(・ω・)
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可愛い顔したピンクの悪魔

リクエストイラストの練習に描いた一枚、
背景つけたらえっらい目に痛いカラーリングになっちまっただ。

スマブラとかだと体の大きいクッパやリザードンだってコピーしてるんだから、
グマ君ぐらい余裕で呑み込めるよね♪
…って構想だけで描いたカービィさん。

今までほとんど描いたことはなかったけど、
同じ任天堂さん繋がりのせいか、
意外としっくり描けた気がするなぁ。
…プリンとかと体型が同じせいかしら?

吸い込みキャラとしては大王様よりもカービィの方が好きです♪
ちなみに彼の名前はカービィですよ、
カァービとかカービイじゃないですよ。
間違えやすいらしいので覚えてあげてくださいね♪(心底どうでもいいです
(・ω・)
ハッピーでホラーなおばけの日(被害者続出中)
 
今年も描いちゃったハロウィン絵、
だって一番好きな行事なんですもの!
なんで日本にハロウィン浸透してないのかしら…。

去年は被食者チームの絵を描いたので、
今年は捕食者チームオンリー。
捕食分は少なめだけど……いいよね!(あんまよくない

いたるところに着いている赤いのはケチャップだそうです、
いやーずいぶん派手に飛び散らせてるもんですね。
ケチャップっていうとやっぱりトマトの強い匂いとかもありますが、
これはこれでそそる匂いでもあり……ん、鉄臭い…?
なんでケチャップなのに鉄臭いの?

……え、ケチャップじゃない?
じゃあその赤くて鉄臭いものって………、
まあいいよね、ハロウィンだし♪(かなりよくない
(・ω・)

※コメント(通常)のお返事は書きあがり次第追記しますので、
 少々お待ち下さいませ。
つたヘビ一気呑み(喉詰まり注意
光の加減とか練習したかったので、
久しぶりなカラーイラスト。
現在状態の関係でなかなか小説に出てこれないニド兄なので、
せめて単発絵で大活躍させてあげましょう♪
犠牲になっているつたヘビ君?
最終進化系がとても捕食ジャンル向きな体つきしていたので、
ついつい嫉妬した結果がこれだよ!(ツタージャがいい迷惑だ…

最近ふと、
自分は音楽とか聞きながらだと作業できない人だ!
ということに気がつきました…♪
いやぁ、音楽とか聞いてるとついつい音の方に集中してしまって、
作業が頭に入らなかったり、止まったりしちゃうっぽいのです。
というのも、
今まで絵を書くときは大抵BGMを聞きながら描いていたのですが、
なんとなく無音状態で上の絵を書きだしてみたら、
下絵込みで1時間半で描けたという…。(普段だと2~3時間)
やっぱり無音状態だと作業ってはかどるみたいですね、
これは自分的に新たな発見だ!(大抵の人なら知ってると思うが…?

※  ※  ※

ちなみに最近は告知していませんでしたが、
現在のリクエストイラストの進行状況をば!

下絵完成:2枚
線画まで完成:2枚
色塗りまで完成:1枚
完成:0枚
となっております。

続きでちょこっと意見の募集を、
最近更新がまばら気味になってきましたので少し意見を募集です。
そんなに切羽詰まったことは書いていないので、
ご興味のある方は続きからどうぞです。
(・ω・)

あまいものにはご用心


暑い…。
ギラギラとした日差しが頭の上から降り注いで、
うだるような熱気でまるで湯上りみたいに頭がのぼせそうになる…。

そんな村の中の道をザングースは一人熱気と戦いながら歩いていた。
暑そうにはぁはぁと舌を出して荒い息を吐き、
たらたらと流れてくる汗が彼の体毛を湿らせている。
ただでさえ全身をフサフサとした体毛に包まれているポケモンのためか、
どうやら暑さはかなり苦手なようである。

「はぁ…はぁ……、暑いよぉ………。」

真昼のせいか太陽は彼の頭上高く輝いており、
彼の歩いている道にはどこにも日陰が無く、
嘆いたところでこの暑さに耐えるしか出来そうもない…。

「ひぃぃ…、何もこんな日に配達を頼まなくたっていいのに…。」

よく見ると彼の手元には一抱えほどのツボが数個抱えられており、
どうやらこれを届けている途中のようだった。

「ブラッキーの奴…、
 暑くなるって分かってて頼んだんだな…、
 あいつ~……はぁ…。」

脳裏に”にしし”といじわるく笑う友人の顔が浮かび、
ぐっと奥歯を噛みしめるが、そんな恨み節もこの暑さには敵わないらしく、
すぐにぐでぇっとした表情に戻った…。

※  ※  ※

彼、ザングースの住む村。
そうたいして広い村でもなく、
とりたててなにか名産があるわけでもないが、
住んでいる村人たちも良い人が多いし、
豊かな自然の息吹に恵まれたこの村がザングースは大好きだった。

そんなこの村にはひとつだけ決まりごとがあり、
村の住人達は大人も子供も関係無く、
みんながそれぞれ自分の役目を持つということだった。、
ザングースも村の子供たちの面倒をみるという仕事をしており、
いまごろ彼の家では、
面倒を見ている二匹の子供たちが涼しい家の中で昼寝をしているころである。
その彼にとっても休憩時間でもある時間帯に、
友人のブラッキーが少し悪びれた様子でたずねてきたのだ。

ブラッキーは村で小さなよろず屋をしており、
日常生活で使う雑貨やら近くの街で仕入れた小物やら、
いろんな商品を扱っている商売人だった。
ザングースも友達のよしみで、
売れなかった商品なんかを安く譲ってもらことがあるのだが、
その代わりに商品の配達を手伝わされることもあるのであった。
今日も暇な時間を見てブラッキーが配達を頼みに来たようなのだが……。

「だからって…、
 こんな重たいものを村はずれまでって……少しは考えて頼め…って、
 考えたから頼んだんだろうな……はぁ。」

ブラッキーに頼まれたのは、
「あまいみつ」の入ったツボ三個を、
村はずれに住むエレブ―の家まで届けてくれというものだった。
かさばるうえに重たい荷物だったので嫌そうな顔はしたのだが、
子供たちは代わりに見てるからと強引に追い出されてしまったのだ。
別に寝ているしブラッキーが残ってまで見てる必要は無いのだが…、
あくタイプの性格と言うべきか、
こういうところだけは知恵がまわる奴である…。

まあ頼まれてしまった以上その辺に放り出すわけにもいかないし、
渋々ながらここまで歩いてきたのだが、
まさか外がここまで暑くなるだなんて分かっていたのなら、
すぐにでも引き返して断っていただろう…。

※  ※  ※

「ぜぇ……ぜぇ……。」

そんなこんなで暑いなかを必死の思いで歩いていき、
ようやくエレブ―の家までたどり着いたのだった。
木造りの簡素な景観の家の窓には、
エレブーらしいトラ模様のカーテンがかかり、
パッと見た感じでは留守のようにも見えた。

「や…やっと辿り着いた…、
 エレブーさーん、居ますかぁー…?」

ぐいっと額を腕で拭うと、
トントンとエレブーの家のドアを叩いてみる。
シーンと静まりかえり何の反応も帰ってはこないが、
ザングースはふぅっと一息つくと、ツボを抱えたままドアを押してみる。
すると、キィィっと木の軋る音とともにあっさりと扉は開いた…。

「エレ―ブ―さーん……、入りますよー……っと。」

そっと小声で部屋の中に声をかけながら、
ザングースは静かに扉を開き部屋の中に入る。
カーテンの閉まった薄暗い部屋の中には簡素な木造りのテーブルや棚、
横に見えるちんまりとした台所には水の張ったお皿や鍋なんかが置いてある。
そして…。

「ぐがぁぁぁ~…んごご…、ぐがぁぁ~…んごご……。」

部屋の奥にあるわらづくりの寝床には、
この家の主であるエレブーが大きな高いびきをかいて眠っていた。

ザングースが入ってきたのには気が付いていない様子で、
しっかりと目を閉じて気持ち良さそうに眠っている。
ザングースはそんなエレブーのそばを横切りながら、
テーブルの上に頼まれていたあまいみつのツボを静かに置いていった。

エレブーの仕事は村の見回りである。
それも村人が寝静まった夜の間、
畑や村の中に野生ポケモンが入ってこないよう、
毎日毎日一晩中起きて見張るのが彼の仕事であった。
だからこうして昼間は寝ていることが多く、
日の出ている間に彼に用事がある時は、
勝手に家の中に入って来てもいいということになっていた。

「よいしょっと、これでいいかなっと…。
 あ…そうだ、伝言ぐらいは書いておかないと。」

全部のツボをテーブルの上に置き終わり、
ザングースはきょろきょろとテーブルの上を見回す。
いつもならテーブルの上に伝言用の用紙とペンが置いてあるのだが……。

「あ、あったあった。 ……あ。」

テーブルの隅にあったペンに手を伸ばそうとすると、
ふと横に置いてある水差しに目がとまった…。
ガラス製の水差しにはなみなみと水がたたえられていて、
日陰の室内に置かれていたせいか、まだひんやりと冷たそうである。

そのおいしそうな水にザングースは思わずゴクリと喉を鳴らす。
この暑い日差しの中を大量の汗を流して歩いてきたのだ、
喉が限界までカラカラに渇いていて、
体中が水分を求めているようである…。

「へへ…、ちょっと水だけ飲ませてもらおうかな…♪」

そんな甘い誘惑には勝てず、ザングースは水差しに手を伸ばす。

少し見渡したが近くにコップの類は見受けられず、
直接口を付けるしかなさそうだったが、
喉の渇きも限界に達していたせいか、
コクコクと美味しそうに喉を鳴らして中の水を飲み干していった。

「ング…ングッ……プハァッ!」

生き返えったような顔をして嬉しそうに口元をグイッと腕でぬぐい、
焼けるように熱かった喉の痛みが、
すぅ…っと引いていくような気分だった。
すっかり中の水を飲み干してしまい、
水差しをテーブルに戻そうとした……その瞬間。

”カキン!”
「うわ…うわっとと…!?」

ほっとして気が緩んでいたせいか、
置こうとした水差しが運んできたあまいみつのツボに当たってしまい、
ごろんと転がりテーブルの端へと転がってしまう…。

「あ…危なっ!!」

慌てて飛びこむ様にツボへと手を伸ばし、
間一髪のところで落ちる前にツボをその手に収めた…!
だが当然かなり前のめりかつ無理な体勢をしているわけで……。

「うわっ……つつつ…っと!」

案の定ふんばろうとした彼の努力も空しく、
”ボフッ”っと音を立ててエレブーのもとに倒れこんでしまった。
衝撃で何本かのわらが床に吹き散り、
パラパラとザングースの頭に細かいわらが舞い落ちている…。

「いったぁぁ…。」

エレブーの寝ているよこに盛大に顔を打ち付けてしまった。
ザングースの顔のそばをごろりとツボが転がり、
中からぷぅんと甘い香りをたたえたミツが零れている。

倒れた拍子に蓋が開いてしまったらしく、
ザングースの手にもこれでもかというぐらいミツが付着していた…。
どろりとしたあまいミツが爪の先から肘のあたりまでを濡らし、
甘ったるいぷぅんとした匂いが辺りにただよっている。

「痛ててて……、でもツボがエレブーさんに当たらなくて良かった…。」
「ん……んんん……。」
「……!?」
「…………ぐぅぅ…。」

ザングースが起き上がろうとした瞬間、
エレブーが鼻をひくひくと動かしてごろんと彼の方に寝返った。
起きてしまったのではないかとビクッと毛を逆立てて静かにしていたが、
どうやらまた寝入ってしまったらしく、すぅすぅと寝息を立て始めた。

ザングースは心の中で安堵の息を吐くが、
届け物のミツを一つダメにしてしまった以上、
このまま退散するわけにはいかないだろう…。
例えこのまま家を出たとしても、
彼がここにミツを運んできたことはブラッキーが知っているし、
なによりそんな卑怯なことをしたら、
家で待っている子供たちに顔向けができなかった…。

怒られてしまうかもしれないが、
正直に話そうとぐっと心に言い聞かせ、
ふぅっと小さく息を吐いた…。

「とにかくエレブーさんを起こし………ひぅっ!」

とりあえず立ち上がろうとすると、
ふいに片方の手の平に”ぬちゃあ…”とした不気味な感触が感じられた…。
それと同時に何やら生温い感触と粘着質でどろりとしたのも感じられ、
ぞぞぞっと背筋が寒くなる…。

「な…なんだよ……ひぐぅぅっ!!?」

まるで両手が包み込まれるようなその感触に驚き、
思わず自分の手元を見てみると…。

「んぐ……んむんむ……んぅんぅ……。」
「エ…エレブーさん…!?」

目を向けると驚愕の光景がそこにあった。
ザングースの赤い腕がエレブーの黄色い口の中に突っこまれ、
まるでおしゃぶりでも舐める子供のようにちゅうちゅうと吸われているのである。

「うわっちょ、何やって…!」
「んんん…………んむんむぅ……。」

どうやらエレブーの方は寝ぼけているらしく、
飴でも舐めるかのようにあむあむと彼の腕をしゃぶり、
それに釣られてグイグイと吸い込まれるように、
彼の腕がエレブーの口へと引きずり込まれていた。

必死に止めようとエレブーの顔に時自由な方の手を当て、
引きはがすように力を込めるのだが…。

「うっくく……! ぬ…抜けな…うわぁっ…!?」

”パクッ”と押さえつけていた方の腕も咥えこまれてしまい、
これでザングースの両腕がエレブーの口の中に入ってしまったのである。
おまけにそんな状態でも、
ずずずずっと彼の体が口の中に引き込まれているので、
恐怖感は尋常なものでは無かった……!

ふいにザングースの中にある記憶がよみがえってくる…。
つい先日と言ってもいいくらいに起きたあの事件、
野生のベロリンガとなんかよく分からない大きな白い鳥に食べられかけ、
挙句の果てに湖にたたきつけられて風邪をひいてしまったあの事件である。

まさかあの時みたいなことが村の中の知り合いの家で起きるだなんて、
夢にも思っていなかった…。
…なんてことを言っている余裕も場合も無いのである。
正直言ってあんな目に会うのはもうコリゴリだ、
たとえ知り合いの村人が寝ぼけているだけだと分かっていても、
絶対に止めさせなくてはならない…。

「ちょ…ちょ…、エレブーさん!! 起きて起きて!!!」

大きな声を出してエレブーを起こそうとするが、
完全に寝ぼけているらしくまったく反応してくれない。

それではと腕を引きぬこうと必死に足を踏ん張り力を込めるが、
一匹で野生ポケモンを追い払ってしまうようなエレブーが相手だ。
力では完全に負けていて、ザングースがどんなに力を込めても、
少したりとも引きずり出すことができず、
逆にどんどん口の中に引き込まれていってしまう…。

普通なら口の中に腕を突っ込もうものなら、
変な味とかに気が付いて吐き出してくれそうなものだが…。
だが今のザングースの腕はあまいミツが大量に付着している、
まさかと思うが食べ物と勘違いされているのではないだろうか…?

「あぐっ…ぅぅ、エ、エレブーさ……うえっぷ!?」

ついに肩口まで口の中に収められ、
彼の顔もパクっとエレブーの口にくわえられた。

いい加減起きてくれてもよさそうなものだが、
時々寝言のようにもごもご言うだけで、
依然として起きてはくれないようである…。

「…んむぅ……むぅぅ…むぅぅぅ…うげぇ、ぺっぺ……!!!」

エレブーの大きな舌が彼の顔をベロリベロリと舐めまわし、
そのたびにねっとりとした唾液が彼の顔に垂れ落ちていく。
唾液に拭いとられた甘ったるいミツがザングの口の中にも入り、
ミツと唾液の味が混じった不快な味に気分が悪くなってくる…。

そんなミツの味とは対照的に、
多量の汗をかいてしょっぱくなった彼の体が舌べろに執拗に舐めまわされ、
寝ぼけたエレブーに美味しいと思われているのかもしれなかった。
そんなことザングースからしてみたら嬉しくも何ともないが、
口の中の唾液の量はどんどんと増していき、
ねとねとと粘土の高い唾液の糸が何重にも体中に絡みついていた。

「…んんん……、んんんん……!!!!」

喉を鳴らしてグビグビと呑み込まれていくうちに、
ついに彼のお腹のあたりまでエレブーの口内に引き込まれ、
ジタバタと揺れていた足もだんだんと力なく垂れてきていた…。

すでに頭は喉の奥まで押し込まれていて、
顔の周りをねとねととした唾液に包まれた肉壁が押し付けられてくる…。
自分よりも少し大きめな体格のエレブーだ、
彼の体を丸ごと頬張れるぐらいに口を広げていたし、
ひょっとすると呑み込むこともできるかもしれなかった…。

もし…もしもこのまま呑み込まれてしまったとしたら…、
やはり消化されて……栄養に……。

「…ぐぅ…、うえっほ……。」

生臭い血のような臭いが喉の奥から吹き付けられ、
呼吸するたびにその臭いで気分が悪くなってくる…。、
生温かく狭い肉壁に密着されながら、ザングースは目を開けて下を見た。

薄暗く赤黒い肉壁の底では、
ぐにゅぐにゅと壁が収縮したり広がったりを繰り返して蠢いている。
…以前ベロリンガに呑み込まれてしまったときは、
頭が上を向いていたから見なくて済んだが、
今からこの中に呑み込まれてしまうかと思うと、
頭から呑み込まれていくことに激しい恐怖を感じていた。

だが踏ん張ろうにもすでに体中が唾液でぬるぬるとしており、
腕をつっぱらせてもずるずると滑り落ちてしまう。
すでにザングースにはどうすることもできなかった…。

「もう……だめ…だ…。」

その言葉を最後に、”グビグビッ”と低い音が喉の中に響くと、
ザングースの体が喉の奥に向けて流し込まれていく…!
肉壁が先ほどよりも強く彼の体を締め付け、
ずるりとさらに体が喉の奥にずり落ちるのを感じると、
足の裏に歯が当たるような感触を感じた。
もうすでに尻尾ぐらいしか彼の体は外には出ていないのだろう…。

彼が諦めたようにぎゅっと硬く目をつぶった瞬間…。

『おい、な、なにやってんだよお前ら!!?』

ふいにくぐもった声が外から聞こえ、
自分の尻尾に軽く刺すような小さな痛みがピリッと走る…。

『ぬぎっ……ぬぎぎぎっ!』
”ズルゥ……ズルズル……ズリュリュリュリュ……!”

誰かがザングースの尻尾を”グググッ”と引っ張るたびに、
彼の体がゆっくりとだが口の方へと引き戻されてゆく…。
体中がべっとりとした唾液に包まれているせいか、
先ほどまでは彼を苦しめていた唾液が、
潤滑剤代わりになって抜け出るのを助けてくれているようだった…。

”ズリュ……ズリュリュウ………ズポッ!”
「…ぶはぁっ!」

ついに頭が喉の奥から抜け出ると、
新鮮な空気を求めてザングースはゲホゲホとむせ込んだ。

体中をべちゃべちゃに唾液で濡らし、
ふさふさしていた体毛もボサボサになってしまい、
酷くみすぼらしい姿になっている気がする…。

「はぁはぁ…、何やってんだよお前…!」
「げほっ、ブ…ブラッキー……、ありがとう、助かっt…ゲッホ!!」
「ん……ん、なんだよ…騒がしいな……。」

やはり利いた事のある声の方を振り向いてみると、
彼に配達を頼んだ張本人であるブラッキーが、
ぜぇぜぇと疲れ切った様子で彼のことを見ていた。
せき込みながらブラッキーの声に答えていると、
今度は後ろの方から眠そうな声が響いてきた…。

流石に今の騒ぎでエレブーも目が覚めてしまったらしく、
どわぁっと大きなあくびをしながら、
彼ら二匹の方を見つめている…。

「……ザングース…? …ブラッキー…?
 何やってんだ…お前ら…?」
「何やってんだはこっちのセリフだよ…。」

とろんとまだ眠そうに眼をこすっているエレブーに対し、
ブラッキーの方が声を大きくして聞き返している。

「なんでこいつを口の中に放り込んでんだんだよ、
 部屋入ってビックリしたんだぞ!」
「…はぁ? ザングースを口の中にって…なんだそりゃ…?
 出も言われてみれば、なんか口の中が毛っぽいな…。」

純粋に状況が分かっていないブラッキーと、
寝ぼけて覚えていないエレブーではラチがあかなそうだった。
…どうやら、
この状況を説明できるのはザングースしかいないらしい…。

「あの…ふたりともいいかな…。」

ザングースが静かな声で名乗りあげると、
二匹は不思議そうな顔をしてザングースの方を見つめた…。

※  ※  ※

結局のところ、
エレブーはさっきまでのことはまったく覚えていなかったそうだ。
夢の中で美味しそうなポフィンを口いっぱいに頬張った夢を見たそうだが、
それがミツをかぶった自分だと考えると全然笑えなかった。

ただ、自分やザングースが状況の説明をしていくうちに、
ようやく自分がやってしまったことが分かったのか、
地面に頭をこすり合わせて謝られた。
元々はザングース自身がツボを落としてしまったのが原因だし、
大きな怪我はしていないのだから気にしなくていいと言ったのだが、
エレブーはそれでは気が済まないらしい。

そうしてお詫びの印に貰ったのが……。

「なあ、なんでまたこれを持たなきゃいけないんだよ…!」
「いいだろ、くれるって言ってたんだから。
 それに、そこのミツ美味いって評判だからこれはこれで嬉しいぞ♪」

そう、ザングースが必死の思いで持ってきたミツのツボを、
お詫びの品代わりとして持たせてくれたのだ。
気持ちは痛いほど伝わってくるのだが、
またこのツボを持って家まで帰るのかと思うと気が重かった…。
行きよりツボ一個分軽いとはいえ、
重いものは重いのである…。

「ひぃ…ひぃ…、っていゆうか、お前も片方持てよ!
 こっちはお前が貰ったんだろ…!!」
「何言ってんだよ、
 荷車も無いのに四足の俺がそんな重いツボ運べるわけ無いだろ。
 悪いねえ、運んでもらっちゃって♪」
「お前なぁ…。」

調子よく口笛まで吹きながら、
ブラッキーはとことこと彼よりも先を歩いているのだった。

「…まったく………でも…、ありがとう。」
「いいっていいって、気にすんなよ。」

そんな彼よりも小さい背中を眺めながら、
ザングースは小さく感謝の言葉を呟いた…。

この友人が来てくれなかったら、
今頃彼はエレブーのお腹の中に閉じ込められ、
彼が起きるか、
あるいは自分が溶けるかをただひたすら待つ目にあっていただろう。
そう、あの時ベロリンガに食べられてしまった時みたいに…。

狭く息苦しいあの空間の中で、
たった一人で閉じ込められてしまうあの感覚。
聞えるのはトクントクンというベロリンガの鼓動と、
物々しい低温だけの呼吸音だけのあの空間の中で、
ただひたすら終わることを待つしかできないというあの感覚は、
彼にとってトラウマにも近い記憶となっていた。
だからこそ、
あそこに閉じ込められる前に助け出してくれたブラッキーに、
彼は心から感謝していた…。

「ま、このあまいミツ使って、
 なんか美味いもん食わせてくれたらそれでいいからさ♪」
「…やっぱり、それ目当てか…。」
「当たり前よ、損得抜きじゃ商売人はやってられないぜ!」
「威張るなよ、そんなことで…。」

にししっとこちらを見て笑うブラッキーを見ながら、
ザングースも笑顔を浮かべた。

帰ったらまずは体を洗いたいが、
そうしたらこいつと二匹の子供たちのために、
何か甘いデザートでも作ってあげるかな。

そんなことを考えながら、
ザングースはブラッキーと夕焼けの道をトコトコと並んで歩くのであった。


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★ プロフィール
HN:
森クマ
性別:
男性
自己紹介:
展示するのも恥ずかしい物しか置いていませんが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
(・ω・)

諸注意:
初めてきてくれた方は、
カテゴリーの『はじめに』からの
『注意書き』の説明を見ていないと
色々と後悔する可能性大です。
(・ω・´)

イラスト・小説のリクエストは
平時は受け付けておりません。
リクエスト企画など立ち上げる際は、
記事にてアナウンスいたしますので、
平時のリクエストはご遠慮くださいませ!
(・ω・`)

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★ 絵チャット

  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・ω・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・3・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・д・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・ω・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・3・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・д・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  


『絵チャット入口!(・ω・)』


  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・ω・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・3・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・д・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・ω・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・3・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・д・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  


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更新日 2014年  1月17日
  少ないけどとりあえず新規イラストに変更
  一枚オリキャライラストなので苦手な方注意

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