当サイトは『主に二次元のキャラによる捕食行為』に関する創作物を扱っております、無断転載・配布・加工はご遠慮ください。 また当サイトは版権元とは一切関係ありません、版権元への問い合わせ等もできればご遠慮ください。 リンクはフリーですのでご自由にどうぞ! 『Sorry. This site is Japanese only』
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ぐぎゅるるる……
静かな空間に間の抜けた音が鳴り響く、
誰かに聞かせるつもりなどまったくないのに、
腹の音というのは何故か自己主張激しく大きな音で鳴り響くものだ。
まあ聞こうと思っても、
彼のいる空まで聞きに来るやつなんてそうそういないし、
いたとしたらこの音を消すためにその身をもって手伝ってもらうだけである。
きゅるるる……
また彼のお腹が鳴る、
なにせ今日は朝からほとんど食べていないのだ、
いや食べたには食べたがあんな量ではこれっぽっちも足りない…。
どこかに空腹を満たしてくれるような大物の獲物はいないかと、
彼はきょろきょろとあたりを見渡していた。
ベロリンガの舌がぐにーっとザングースの方に伸び、
彼のお腹にぐるぐると巻きついていく。
ぷにぷにとした肉の感触と、
ぬるっとした唾液の感触が一緒に伝わってきて、
彼の背筋がぞぞっと寒くなる。
何とか振りほどこうと手足を動かそうとしても、
少し動かすだけで痛みが体中に走り、
とても自由に動ける状況では無かった。
お腹が完全に巻きつく舌ベロによってに隠れてしまうと、
今度は足の方に向かってぐるぐると巻かれていく。
足が肉厚の舌によってどんどん締め付けられていき、
ますます抵抗が難しくなってくる。
ザン「くそぉ…、俺をどうするつもりなんだよ…!」
顔だけでもベロリンガの方に向きギッと睨みつけるが、
ベロリンガはただ黙々と舌を動かしていくだけで、
彼の方など見向きもしなかった。
とうとう足の方もすっぽりと舌に包まれてしまい、
ザングースは立つことさえできなくなってしまった。
ザン「うぐぅ、この……うあっ!」
舌に包まれた足をよじろうとすると、
ずるっと彼の体が後ろに引きずるように引っ張られる…。
ずるっずるっと少しづつ引きずられるたびに、
彼の体はベロリンガの方に近づいていくのである。
ザン「う…うああ…!」
つーっと冷たい汗をかきながら、
ザングースは恐る恐るベロリンガの方を振り向くと、
ベロリンガはさも楽しそうに彼の顔を見つめており、
しゅるしゅると分厚い舌べろがどんどん暗い口腔の中に吸い込まれていく。
もし…もしもこのまま、
彼の体に巻きついたままのベロリンガの舌が止まらなければ…。
ザン「あ…うああ…。」
カチカチと歯を鳴らし、
ザングースはベロリンガの笑顔を恐怖の表情で見つめ返す。
「野生のポケモンはポケモンを食べてしまう。」
彼の頭の中で小さい頃の村の大人の話す声が再生される、
その瞬間彼の頭から理性が吹っ飛んだ。
ザン「う…うあああ、あああああ!!」
痛むのも気にせず、
ザングースはガリガリと狂ったように地面に爪をつきたてたり、
無我夢中に地面に生えた草をつかんだりして
引きずられる動きを止めようともがく。
しかし、
どんなに強く地面を突き刺しても土をえぐるだけで動きは止まらず、
柔らかい地面に生える草はベロリンガの引っ張る力に簡単に引き抜けてしまい、
彼の体は止まることなくベロリンガの口に向かって引き寄せられていく。
ザン「うあ…ああ、うああああ…!!」
徐々に彼の体はベロリンガのいる所まで近付いていくと、
急に足の方が宙に持ち上げられていくのを感じる。
とうとう彼の足の包まれた舌ベロが、
ベロリンガの口元までたどり着いてしまったのである。
ザン「うあ、や…やめろ!やめてくれぇ!!」
ザングースは必死に体をよじり懇願するが、
ベロリンガは少し大きく口を開けると彼の足の部分をぱくんとくわえ込む。
そしてそのままちゅるちゅると舌を口に収めていき、
ザングースの体もそれに合わせて口内に入っていく。
ザン「ひ……ひやぁ……うあぁぁ……!」
足先から体中にぴちゃぴちゃと生温かい液体の感触が這い上がり、
感じたことのないような気味の悪い感触に、
ザングースの口から声にならない音が漏れる。
ベロリンガが口をもむもむと動かすたびに、
舌に包まれたザングースの体がぶよぶよとした肉の中に沈んでいき、
口の中に入った体が徐々に舌の拘束から解放される。
ザン「うくっ……くっそお、このぉ!」
足が自由に動くようになったのに気づくと、
ザングースはバタバタと狭い空間で足を無茶苦茶に振り回した。
足を動かすたびに、
ねちゃ…ぴちゃ…と唾液の中に足を突っ込んでしまうが、
それでも構わず彼はもがき続ける。
だが足が自由になった足で、
ぐにゃぐにゃと蠢く口内の中を蹴ったりもがいたりしても、
ベロリンガは変わらず彼の体を呑みこんでいくだけだった。
狭く振りの浅い口内の中でどんなに暴れたところで、
ベロリンガに伝わるダメージは微々たるものなのだろう。
ザン「な…うぶぅ!」
とうとう肩のところまで口の中に収まってしまい、
彼の顔が肉厚の舌ベロにむぎゅうと押し付けられてしまう。
ぷにっと柔らかい舌に押し付けられたせいで呼吸が満足にできず、
舌の上に溜まった唾液が息をするたびに口の中に入ってきてしまう。
ザン「むぅっ…うむぅっ…!!」
あまりの苦しさにザングースは再びじたじたと身をよじるが、
息ができない状態が長くなるにつれて彼の動きが緩慢になってくる、
先ほどのバトルの疲れも重なりだんだんまぶたが重くなってきた。
ザン「む…う…むぅ……。」
ザングースが暴れるのをやめてくると、
ベロリンガは今がチャンスと言わんばかりに彼の体をんぐんぐと飲み込んでいく。
体格が同じくらいのポケモンを飲み込んでいるせいか、
彼のお腹や喉ははちきれんばかりに膨張し、
喉を滑るようにゆっくりと落ちていくザングースの足の感触が、
ぴくぴくと動くたびにたまらなく心地よかった。
ザン「…。」
虚ろな表情をして、
ザングースは顔と片手だけをだらりと口の外に出した状態で、
浅い呼吸を繰り返す。
もう彼にできる抵抗はほとんど残っていない。
ザン「もう…好きにしてくれよ…。」
ザングースの諦めたような小声を聞き、
ベロリンガはにんまりと口元を歪めて笑うと、
大きく口を開けてザングースを落とし込んだ。
彼が飲み込まれる寸前に見た景色は、
真っ青な青空と白い大きな雲、
そしてぽつんと浮かぶ小さい虫のような影だった。
…ゴックン!
ずるんとザングースの赤い腕がベロリンガの口の中に消え、
ベロリンガのお腹が丸まった獣のような形にぷっくりと膨らんでいく。
疲れ切っているのか気絶したのか知らないが、
いま食べた獲物はお腹の中で暴れるようなことなく、
静かに丸まっていた。
ベロリンガは満足そうにべろりと口の周りを舐める、
久しぶりの大物の獲物なのである。
これから時間をかけてゆっくりと消化するため、
しばらくはお腹を空かせて困ることもないだろう。
むしろ、
お腹が膨らみすぎて動くのがしんどいぐらいだった。
ぽんぽんとお腹を叩き、
「げふっ」と気持ちよさそうに大きくげっぷをした。
その瞬間、
広場全体を引き裂くような巨大な轟音が鳴り響いた。
静かな空間に間の抜けた音が鳴り響く、
誰かに聞かせるつもりなどまったくないのに、
腹の音というのは何故か自己主張激しく大きな音で鳴り響くものだ。
まあ聞こうと思っても、
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きゅるるる……
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彼はきょろきょろとあたりを見渡していた。
ベロリンガの舌がぐにーっとザングースの方に伸び、
彼のお腹にぐるぐると巻きついていく。
ぷにぷにとした肉の感触と、
ぬるっとした唾液の感触が一緒に伝わってきて、
彼の背筋がぞぞっと寒くなる。
何とか振りほどこうと手足を動かそうとしても、
少し動かすだけで痛みが体中に走り、
とても自由に動ける状況では無かった。
お腹が完全に巻きつく舌ベロによってに隠れてしまうと、
今度は足の方に向かってぐるぐると巻かれていく。
足が肉厚の舌によってどんどん締め付けられていき、
ますます抵抗が難しくなってくる。
ザン「くそぉ…、俺をどうするつもりなんだよ…!」
顔だけでもベロリンガの方に向きギッと睨みつけるが、
ベロリンガはただ黙々と舌を動かしていくだけで、
彼の方など見向きもしなかった。
とうとう足の方もすっぽりと舌に包まれてしまい、
ザングースは立つことさえできなくなってしまった。
ザン「うぐぅ、この……うあっ!」
舌に包まれた足をよじろうとすると、
ずるっと彼の体が後ろに引きずるように引っ張られる…。
ずるっずるっと少しづつ引きずられるたびに、
彼の体はベロリンガの方に近づいていくのである。
ザン「う…うああ…!」
つーっと冷たい汗をかきながら、
ザングースは恐る恐るベロリンガの方を振り向くと、
ベロリンガはさも楽しそうに彼の顔を見つめており、
しゅるしゅると分厚い舌べろがどんどん暗い口腔の中に吸い込まれていく。
もし…もしもこのまま、
彼の体に巻きついたままのベロリンガの舌が止まらなければ…。
ザン「あ…うああ…。」
カチカチと歯を鳴らし、
ザングースはベロリンガの笑顔を恐怖の表情で見つめ返す。
「野生のポケモンはポケモンを食べてしまう。」
彼の頭の中で小さい頃の村の大人の話す声が再生される、
その瞬間彼の頭から理性が吹っ飛んだ。
ザン「う…うあああ、あああああ!!」
痛むのも気にせず、
ザングースはガリガリと狂ったように地面に爪をつきたてたり、
無我夢中に地面に生えた草をつかんだりして
引きずられる動きを止めようともがく。
しかし、
どんなに強く地面を突き刺しても土をえぐるだけで動きは止まらず、
柔らかい地面に生える草はベロリンガの引っ張る力に簡単に引き抜けてしまい、
彼の体は止まることなくベロリンガの口に向かって引き寄せられていく。
ザン「うあ…ああ、うああああ…!!」
徐々に彼の体はベロリンガのいる所まで近付いていくと、
急に足の方が宙に持ち上げられていくのを感じる。
とうとう彼の足の包まれた舌ベロが、
ベロリンガの口元までたどり着いてしまったのである。
ザン「うあ、や…やめろ!やめてくれぇ!!」
ザングースは必死に体をよじり懇願するが、
ベロリンガは少し大きく口を開けると彼の足の部分をぱくんとくわえ込む。
そしてそのままちゅるちゅると舌を口に収めていき、
ザングースの体もそれに合わせて口内に入っていく。
ザン「ひ……ひやぁ……うあぁぁ……!」
足先から体中にぴちゃぴちゃと生温かい液体の感触が這い上がり、
感じたことのないような気味の悪い感触に、
ザングースの口から声にならない音が漏れる。
ベロリンガが口をもむもむと動かすたびに、
舌に包まれたザングースの体がぶよぶよとした肉の中に沈んでいき、
口の中に入った体が徐々に舌の拘束から解放される。
ザン「うくっ……くっそお、このぉ!」
足が自由に動くようになったのに気づくと、
ザングースはバタバタと狭い空間で足を無茶苦茶に振り回した。
足を動かすたびに、
ねちゃ…ぴちゃ…と唾液の中に足を突っ込んでしまうが、
それでも構わず彼はもがき続ける。
だが足が自由になった足で、
ぐにゃぐにゃと蠢く口内の中を蹴ったりもがいたりしても、
ベロリンガは変わらず彼の体を呑みこんでいくだけだった。
狭く振りの浅い口内の中でどんなに暴れたところで、
ベロリンガに伝わるダメージは微々たるものなのだろう。
ザン「な…うぶぅ!」
とうとう肩のところまで口の中に収まってしまい、
彼の顔が肉厚の舌ベロにむぎゅうと押し付けられてしまう。
ぷにっと柔らかい舌に押し付けられたせいで呼吸が満足にできず、
舌の上に溜まった唾液が息をするたびに口の中に入ってきてしまう。
ザン「むぅっ…うむぅっ…!!」
あまりの苦しさにザングースは再びじたじたと身をよじるが、
息ができない状態が長くなるにつれて彼の動きが緩慢になってくる、
先ほどのバトルの疲れも重なりだんだんまぶたが重くなってきた。
ザン「む…う…むぅ……。」
ザングースが暴れるのをやめてくると、
ベロリンガは今がチャンスと言わんばかりに彼の体をんぐんぐと飲み込んでいく。
体格が同じくらいのポケモンを飲み込んでいるせいか、
彼のお腹や喉ははちきれんばかりに膨張し、
喉を滑るようにゆっくりと落ちていくザングースの足の感触が、
ぴくぴくと動くたびにたまらなく心地よかった。
ザン「…。」
虚ろな表情をして、
ザングースは顔と片手だけをだらりと口の外に出した状態で、
浅い呼吸を繰り返す。
もう彼にできる抵抗はほとんど残っていない。
ザン「もう…好きにしてくれよ…。」
ザングースの諦めたような小声を聞き、
ベロリンガはにんまりと口元を歪めて笑うと、
大きく口を開けてザングースを落とし込んだ。
彼が飲み込まれる寸前に見た景色は、
真っ青な青空と白い大きな雲、
そしてぽつんと浮かぶ小さい虫のような影だった。
…ゴックン!
ずるんとザングースの赤い腕がベロリンガの口の中に消え、
ベロリンガのお腹が丸まった獣のような形にぷっくりと膨らんでいく。
疲れ切っているのか気絶したのか知らないが、
いま食べた獲物はお腹の中で暴れるようなことなく、
静かに丸まっていた。
ベロリンガは満足そうにべろりと口の周りを舐める、
久しぶりの大物の獲物なのである。
これから時間をかけてゆっくりと消化するため、
しばらくはお腹を空かせて困ることもないだろう。
むしろ、
お腹が膨らみすぎて動くのがしんどいぐらいだった。
ぽんぽんとお腹を叩き、
「げふっ」と気持ちよさそうに大きくげっぷをした。
その瞬間、
広場全体を引き裂くような巨大な轟音が鳴り響いた。
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ガサガサ…!
ザングースがぺろぺろと手についた甘い汁を舐めていると、
突然近くの茂みが擦れるような音を立てた。
ぴくっと耳を立て立ち上がると、
彼は音のした茂みの方を見て警戒する。
ガサ…ガサガサ…!
ザングースが睨んでいると、
茂みの中からでっぷりと丸いピンク色の生き物が現れる。
その生き物はザングースの方を見ると、
口からベロンと大きな舌を出して口元を舐めた。
ザン「こ…こいつは。」
突然現れた来訪者にザングースは戸惑いを隠せない、
食事の終わった直後だったせいか警戒を忘れてしまっていたせいだった。
しかもクンクンと相手の生き物がしきりに匂いを嗅いでいるところを見ると、
彼の手についた甘い香りがあいつをここにおびき寄せてしまったらしかった…。
ザン「旅人…それとも野生?」
相手は『ベロリンガ』と呼ばれるポケモンだった、
この辺に村は彼の住む村しかないはずだから、
村人以外のポケモンは野生のポケモンか旅人かのどちらかだった。
しかし、
獲物を見つけたとでも言わんばかりに意地悪くにぃっと笑みを浮かべた相手が、
理性のある『旅人』だというのは考えにくい…。
この森に住む野生のポケモンと考えて間違いなさそうだった…。
ザン「…くっ!」
ザングースは腕を前に構えて威嚇するように臨戦態勢を取る、
こちらが戦う意思を見せれば怯えて逃げていくかもしれないと思ったからである。
だが、
彼が戦う意思を見せたとたんベロリンガの方もぐっと腕を突き出し、
くいっと手を曲げるその様子はかかってこいといわんばかりである。
ザン「う…。」
ザングースは内心冷や汗をかきながら、
ベロリンガの様子をじっと観察する。
野生のポケモンは凶暴なものが多く、
遊びレベルのバトルしかしたことのないザングースがどれだけ戦えるのか分からない。
逃げるか戦うか早く決断しないと酷い目にあいかねない…。
瞬間、
ベロリンガはその長い舌をザングースに向けて勢いよく伸ばしてきた。
ザン「え…うおっ!」
すんでのところでザングースは舌ベロを腕で払いのける、
ぬるっとした唾液の感触が手に伝わってきて、
思わずぶるっと体が震えた。
最初の攻撃を弾かれたベロリンガだったが、
そのまま同じように何度も舌ベロを勢いをつけて伸ばしてくる。
彼もそのたびに舌を払いのけたり掴んで止めたりして、
なんとか攻撃を防いだ。
弾き返されるたびに舌ベロは方向を変え、
左右上下関係なくザングースに襲いかかる。
ザン「っ…はぁはぁ、何回同じ攻撃すれば気が済むんだ…?」
少しづつ息を切らしながら、
ザングースはしつこく攻撃してくるベロリンガの舌をまた弾き返す。
まるでキャッチボールでもしているかのように、
何度も飛んでくる舌を投げ返してはそのたびに玉のように浮き出た汗が飛び散った。
数分後…
ザン「はぁ…はぁ…。」
もう数十回は繰り返されただろうか、
何度も激しい運動をさせられたザングースは苦しそうに呼吸をし、
膝に手を当てながら次の攻撃に備えてベロリンガを見る。
ザン「…な!?」
ザングースは目を見開いて驚く、
なぜならベロリンガはバテているどころか、
呼吸一つ乱さず平然と最初と同じ位置に立っていたからである。
ザングースだけがぜぇぜぇとスタミナ切れを起こし、
敵はまったく疲れていないのだから彼が驚くのも無理はない。
それもそのはず、
ベロリンガは舌ベロの動かす方向を変えていたぐらいで、
彼自体はほとんど移動していないのに対し、
ザングースは攻撃が来るたびにその攻撃を防いだり、
避けてかわしたりとベロリンガよりも多くのスタミナを消費しているのである。
あきらかにベロリンガの作戦勝ちであった。
ザン「そんな…。」
そのことに気づくと、
バトルのレベル差をはっきりと感じとり、
ザングースの目に絶望の色が浮かんでくる。
パシッ…!
ザン「…っ!」
彼が呆然としている隙をつき、
ベロリンガの舌ベロが速度をつけて彼の足を払い、
ザングースは前のめりに地面に倒れ込む。
ザン「ぶっ…!」
口の中に地面の土や草が入り込み、
慌ててぺっぺっと口から吐き出す。
ザングースは体勢を立て直そうと、
ふらふらする体を支えて立ち上がろうとする。
その途端ザングースの足にぷにっとした感触が巻きつく、
見るとベロリンガの舌べろが彼の片足に巻かれ、
ベロリンガも顔ににやっとした笑みを浮かべる。
ザン「うわあっ!?」
急にザングースの体が宙に持ち上げられ、
片足の逆さづりの状態でぶら下がった格好になる。
ザン「くそ、放せ!」
彼は必死に手を伸ばして舌を引きはがそうとするも、
ぶら下がった状態では簡単に足まで手が届かなかった。
ぶんっ…!
っと勢いよく彼の体が一瞬重力を失ったかのようにあおられると、
そのまま振り子のように勢いよく地面に叩きつけられた。
ザン「うがぁぁ!!」
ザングースの口から悲鳴とも喘ぎとも区別のつかない声が漏れる、
肺の中の空気が塊のまま絞り出されたかのように吐き出され、
げほげほとむせ返った。
【たたきつける】
ノーマルタイプのポケモンの技で、
命中率が低いものの威力が高い技である。
しかし、
バテて動きの鈍くなった彼には到底よけることができず、
足を拘束されていたらなおさらだった。
ザン「あぐぅ……!」
体中がみしみしと嫌な音を立てるが、
ベロリンガは構わずまた彼の体を持ち上げるとまた【たたきつける】をくりだす。
あいてははザングースの体力が尽きるまで、
何度も地面に彼の体を振り下ろし、
弱るのを待っているようだった。
ザン「げほっげほ……かはぁ…はぁ…。」
最初は抵抗しようとしていた彼も、
何度も打ちつけられていくうちにぐったりと体から力が抜けていく…。
ザン「が…ぁ…。」
息も絶え絶えにだらりと彼の体が抵抗なくぶら下がるようになると、
ようやくベロリンガは巻きつけていた舌をしゅるっと離し、
どさっと音を立ててザングースの体が地面に横たわる。
ザン「ぜぇ……ぜぇ……。」
朦朧とする意識の中でザングースはぼんやりとベロリンガを見つめる、
見かけによらず強い相手に手も足もでなかったせいか、
悔しいとかを考えることはなかった。
むしろ気になるのは、
これからこいつは自分のことをどうするつもりなのかということである。
ザングースはゴクッと唾を飲み込む。
彼は昔村の大人に言われたことを思い出す、
野生のポケモンの中には自分達と同じポケモンを食べてしまう者もいるということ。
村の子供だったら小さい時に村の外へ勝手に出ていったら、
悪いポケモンに食べられてしまうということ。
村に住むポケモンだったらそんな話くらい誰でも知っていた。
でもそれは大人たちが子供を叱りつける時に使うしつけ文句で、
ポケモンがポケモンを食べるなんて話あるわけないと彼はずっと思ってきた。
でも実際はどうなってしまうのだろう…?
ザングースが薄れる意識の中でぼんやりそんな事を考えていると、
視界の端でピンク色の生き物が口から体とおんなじピンク色の物体を、
しゅるしゅると出しているのが見える。
その生き物の顔は、
見たこともないような冷たい目で彼のことを見つめていた…。
ザングースがぺろぺろと手についた甘い汁を舐めていると、
突然近くの茂みが擦れるような音を立てた。
ぴくっと耳を立て立ち上がると、
彼は音のした茂みの方を見て警戒する。
ガサ…ガサガサ…!
ザングースが睨んでいると、
茂みの中からでっぷりと丸いピンク色の生き物が現れる。
その生き物はザングースの方を見ると、
口からベロンと大きな舌を出して口元を舐めた。
ザン「こ…こいつは。」
突然現れた来訪者にザングースは戸惑いを隠せない、
食事の終わった直後だったせいか警戒を忘れてしまっていたせいだった。
しかもクンクンと相手の生き物がしきりに匂いを嗅いでいるところを見ると、
彼の手についた甘い香りがあいつをここにおびき寄せてしまったらしかった…。
ザン「旅人…それとも野生?」
相手は『ベロリンガ』と呼ばれるポケモンだった、
この辺に村は彼の住む村しかないはずだから、
村人以外のポケモンは野生のポケモンか旅人かのどちらかだった。
しかし、
獲物を見つけたとでも言わんばかりに意地悪くにぃっと笑みを浮かべた相手が、
理性のある『旅人』だというのは考えにくい…。
この森に住む野生のポケモンと考えて間違いなさそうだった…。
ザン「…くっ!」
ザングースは腕を前に構えて威嚇するように臨戦態勢を取る、
こちらが戦う意思を見せれば怯えて逃げていくかもしれないと思ったからである。
だが、
彼が戦う意思を見せたとたんベロリンガの方もぐっと腕を突き出し、
くいっと手を曲げるその様子はかかってこいといわんばかりである。
ザン「う…。」
ザングースは内心冷や汗をかきながら、
ベロリンガの様子をじっと観察する。
野生のポケモンは凶暴なものが多く、
遊びレベルのバトルしかしたことのないザングースがどれだけ戦えるのか分からない。
逃げるか戦うか早く決断しないと酷い目にあいかねない…。
瞬間、
ベロリンガはその長い舌をザングースに向けて勢いよく伸ばしてきた。
ザン「え…うおっ!」
すんでのところでザングースは舌ベロを腕で払いのける、
ぬるっとした唾液の感触が手に伝わってきて、
思わずぶるっと体が震えた。
最初の攻撃を弾かれたベロリンガだったが、
そのまま同じように何度も舌ベロを勢いをつけて伸ばしてくる。
彼もそのたびに舌を払いのけたり掴んで止めたりして、
なんとか攻撃を防いだ。
弾き返されるたびに舌ベロは方向を変え、
左右上下関係なくザングースに襲いかかる。
ザン「っ…はぁはぁ、何回同じ攻撃すれば気が済むんだ…?」
少しづつ息を切らしながら、
ザングースはしつこく攻撃してくるベロリンガの舌をまた弾き返す。
まるでキャッチボールでもしているかのように、
何度も飛んでくる舌を投げ返してはそのたびに玉のように浮き出た汗が飛び散った。
数分後…
ザン「はぁ…はぁ…。」
もう数十回は繰り返されただろうか、
何度も激しい運動をさせられたザングースは苦しそうに呼吸をし、
膝に手を当てながら次の攻撃に備えてベロリンガを見る。
ザン「…な!?」
ザングースは目を見開いて驚く、
なぜならベロリンガはバテているどころか、
呼吸一つ乱さず平然と最初と同じ位置に立っていたからである。
ザングースだけがぜぇぜぇとスタミナ切れを起こし、
敵はまったく疲れていないのだから彼が驚くのも無理はない。
それもそのはず、
ベロリンガは舌ベロの動かす方向を変えていたぐらいで、
彼自体はほとんど移動していないのに対し、
ザングースは攻撃が来るたびにその攻撃を防いだり、
避けてかわしたりとベロリンガよりも多くのスタミナを消費しているのである。
あきらかにベロリンガの作戦勝ちであった。
ザン「そんな…。」
そのことに気づくと、
バトルのレベル差をはっきりと感じとり、
ザングースの目に絶望の色が浮かんでくる。
パシッ…!
ザン「…っ!」
彼が呆然としている隙をつき、
ベロリンガの舌ベロが速度をつけて彼の足を払い、
ザングースは前のめりに地面に倒れ込む。
ザン「ぶっ…!」
口の中に地面の土や草が入り込み、
慌ててぺっぺっと口から吐き出す。
ザングースは体勢を立て直そうと、
ふらふらする体を支えて立ち上がろうとする。
その途端ザングースの足にぷにっとした感触が巻きつく、
見るとベロリンガの舌べろが彼の片足に巻かれ、
ベロリンガも顔ににやっとした笑みを浮かべる。
ザン「うわあっ!?」
急にザングースの体が宙に持ち上げられ、
片足の逆さづりの状態でぶら下がった格好になる。
ザン「くそ、放せ!」
彼は必死に手を伸ばして舌を引きはがそうとするも、
ぶら下がった状態では簡単に足まで手が届かなかった。
ぶんっ…!
っと勢いよく彼の体が一瞬重力を失ったかのようにあおられると、
そのまま振り子のように勢いよく地面に叩きつけられた。
ザン「うがぁぁ!!」
ザングースの口から悲鳴とも喘ぎとも区別のつかない声が漏れる、
肺の中の空気が塊のまま絞り出されたかのように吐き出され、
げほげほとむせ返った。
【たたきつける】
ノーマルタイプのポケモンの技で、
命中率が低いものの威力が高い技である。
しかし、
バテて動きの鈍くなった彼には到底よけることができず、
足を拘束されていたらなおさらだった。
ザン「あぐぅ……!」
体中がみしみしと嫌な音を立てるが、
ベロリンガは構わずまた彼の体を持ち上げるとまた【たたきつける】をくりだす。
あいてははザングースの体力が尽きるまで、
何度も地面に彼の体を振り下ろし、
弱るのを待っているようだった。
ザン「げほっげほ……かはぁ…はぁ…。」
最初は抵抗しようとしていた彼も、
何度も打ちつけられていくうちにぐったりと体から力が抜けていく…。
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息も絶え絶えにだらりと彼の体が抵抗なくぶら下がるようになると、
ようやくベロリンガは巻きつけていた舌をしゅるっと離し、
どさっと音を立ててザングースの体が地面に横たわる。
ザン「ぜぇ……ぜぇ……。」
朦朧とする意識の中でザングースはぼんやりとベロリンガを見つめる、
見かけによらず強い相手に手も足もでなかったせいか、
悔しいとかを考えることはなかった。
むしろ気になるのは、
これからこいつは自分のことをどうするつもりなのかということである。
ザングースはゴクッと唾を飲み込む。
彼は昔村の大人に言われたことを思い出す、
野生のポケモンの中には自分達と同じポケモンを食べてしまう者もいるということ。
村の子供だったら小さい時に村の外へ勝手に出ていったら、
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村に住むポケモンだったらそんな話くらい誰でも知っていた。
でもそれは大人たちが子供を叱りつける時に使うしつけ文句で、
ポケモンがポケモンを食べるなんて話あるわけないと彼はずっと思ってきた。
でも実際はどうなってしまうのだろう…?
ザングースが薄れる意識の中でぼんやりそんな事を考えていると、
視界の端でピンク色の生き物が口から体とおんなじピンク色の物体を、
しゅるしゅると出しているのが見える。
その生き物の顔は、
見たこともないような冷たい目で彼のことを見つめていた…。
しばらくして、
ザングースは川のある場所から離れた森の中をとぼとぼと歩いていた。
ずいぶん歩きまわったらしく、
体のあちこちに小さいひっかき傷ができており、
木の葉が白い毛に絡んだようにいくつかくっついていた。
ザン「ふぅ、やっぱこんだけしか見つからなかったか…。」
額に浮いた汗をぬぐい、
ザングースは腰に巻いたベルトに下がる袋を手に取る。
川から離れた時にはしぼんでいた袋には、
小さな膨らみがふたつ収まっていた。
彼は袋に手を突っ込むと、
中からふたつの木の実を取り出した。
ザン「あれだけ探してこのふたつだけだもんなぁ…。」
彼の手に収まっているのは、
桃色の小ぶりな木の実と赤色のトゲトゲした木の実のふたつだった。
それぞれ『モモン』と『マトマ』と呼ばれる木の実で、
一応食べることのできる木の実だった。
ザン「こっちはまあいいんだけど。」
ザングースはちらっと桃色のモモンの実を見る。
芳醇な甘い香りを放つその木の実は、
とっても甘くて果汁も一杯な美味しい木の実で、
こっちは食べても何も問題ないだろう。
ザン「でも、こっちが…。」
ちらりともう片方のマトマの実に視線を落とす、
赤く刺激的な色をしたその木の実は、
その色合いと似てとても辛い味で有名な木の実だった。
薬や調味料なんかに使われているのは見るのだが、
直に食べるのに向いている木の実かと聞かれると少し悩んでしまう木の実である。
何より彼は『辛い』味が大の苦手だった…。
ザン「やっぱ、あいかわらずこんな実しか見つからないか…。」
がっくりと肩を落としてザングースはため息をつく。
彼が旅に出れない理由、
もちろん子供達を放っておいて行くわけにいかないというのもあるが、
もう一つの理由がこの『絶望的に食料探しが下手』というためであった。
食料探しにかかる時間もさることながら、
まず食べれる物を見つけてくることさえ彼には難しい問題なのである。
熟れていない固い木の実や、
ひどい時には時間だけかかって何も見つけてこれないなんてこともあった。
まだ食べられる木の実が見つかっているだけ、
今日はマシなのかもしれない…。
ザン「まあいいか、とりあえずどっか座れるとこで腹ごしらえ…ん?」
ザングースが落ち着ける場所を探そうと辺りを見渡していると、
そばの茂みの向こうからなにかぼそぼそと声が聞こえてくる。
ザン「何だ…?」
木の実を袋の中にしまい、
ザングースは警戒するように茂みに近づいていく。
こっそりと茂みの中を覗き込んでみると、
そげ実の向こうにある広場で誰かがぶつぶつと独り言を呟いている…。
ザン「……。」
茂みが邪魔ではっきりとは見えなかったが、
彼はじぃっと向こうにいる誰かを観察してみる。
多分旅人かなんかだと思うが、
大きな木のそばで黄色い毛並みのポケモンがしきりに自分の体中を見回して、
まるで何かを探しているようだった。
ザン「…何やってんだろう?」
ザングースは観察しながらも警戒するのを忘れない、
こんな深い森なら相手が野生のポケモンである可能性だってあるからである。
無害なポケモンならいいが、
凶暴なポケモンだとしたら彼一匹で追い払える自信はあんまりない、
できることなら見つからないことが彼にとって一番いい作戦だった。
とはいえ、
あのポケモンが何をやっているのか正直気になってしまう。
もっとよく見ようと体を少し前に乗り出そうとすると、
がさっと音を立てて茂みを揺らしてしまう。
ザン「マズッ…!」
ザングースは自分の失態に思わず声を漏らす、
するとびくっと茂みの向こうの人物が怯える様に反応し、
ぎこちない動作で辺りを見回す。
そしてザングースの眼と相手の眼がぴたっと合うと…。
「うわあああああ!!」
ザン「うわぁっ!!」
突然黄色いポケモンが叫び声をあげ、
ザングースも驚いて尻もちをついてしまう。
彼が姿勢をただしている間に、
黄色いポケモンは弾かれるようにその場から飛び出し、
ザングースと反対方向の森の中に消えてしまっていた。
ザン「あー、びっくりした…。なんだったんだ今の?」
ガサガサと茂みをかき分け、
ザングースはさっきまで黄色いポケモンがいた広場の中に入っていく。
木々の開けた広めの広場の真ん中に、
大きい大木が一本青々とした葉を茂らせて立っていた。
ザングースは木の傍まで行くと、
ちょうどいい木陰に腰をおろした。
ザン「あのポケモンには悪いことしちゃったけど、
ちょうどいいしここで休んでいこうっと♪」
ザングースは木に背中を預け、
疲れた足を手で揉み解す。
木陰の中にいるせいか、
心地のいい風がそよそよと彼の毛並みを揺らしている。
ふと、
風と一緒に何か甘ったるい匂いもただよってきた。
ザン「…ん?」
ザングースはくんくんと匂いを嗅ぐが、
なかなか匂いの出所が分からない。
そしてしばらくあたりの匂いを嗅いでいると、
それがどこからただよってくる香りなのかやっと気がついた。
ザン「あ…あああっ!!」
彼が腰の袋に目をやると、
袋から何か液体のようなものがぽたぽたと垂れていた。
慌ててザングースが袋の中に手を突っ込むと、
ぐちゃりと潰れたモモンの実が袋の中から出てきた。
ザン「あー、さっき尻もちついたときに…。」
彼はすっかり忘れていた、
モモンの実は甘い木の実としても有名だが、
とても柔らかい木の実としても有名なのである。
強い衝撃をくわえれば、
こんな風にぐちゃぐちゃに潰れてしまうので、
気をつけて持っていなくてはいけなかってのだが…。
いまさらそんな後悔をしても後の祭りであった。
ザン「どうしようこれ…。」
ザングースの手の中で潰れてしまったモモンの実が、
甘ったるい香りを含んだ汁をぽたぽたと垂らしている。
甘い実の汁なせいか、
だんだん持っている手がベタベタとしてきている気もし、
正直気持ち悪い…。
ザン「しょうがない…。」
ザングースは決心したようにそう呟くと、
口を水を飲むときのように掌にくっつけ、
すするようにモモンの実の果肉を口に含んでいく。
お腹もすいていたせいか口の周りが汚れてしまうことも気にせず、
たっぷりと果汁を含んだ果肉をむぐっむぐっと口に頬張るようにして食べる。
ゴクッ…!
小さなモモンの実を飲み込み、
口の周りについた甘い果汁もぺろりと舐め取る。
少しではあるがさっきよりお腹を満たせたことと、
美味しい甘い木の実を食べれたことに、
ザングースは満足そうに「けふっ」と小さくげっぷをする。
ザン「あんま足りてないけど…、今はこれだけでいいか。」
ザングースは袋の中に入っているであろうマトマの実をちらっと見るが、
こんな良い気分の時にわざわざ嫌いな木の実を食べる気はさらさらなく、
彼は手についたベトベトする甘い汁を舌でぺろぺろと舐め取っていた。
ザングースは川のある場所から離れた森の中をとぼとぼと歩いていた。
ずいぶん歩きまわったらしく、
体のあちこちに小さいひっかき傷ができており、
木の葉が白い毛に絡んだようにいくつかくっついていた。
ザン「ふぅ、やっぱこんだけしか見つからなかったか…。」
額に浮いた汗をぬぐい、
ザングースは腰に巻いたベルトに下がる袋を手に取る。
川から離れた時にはしぼんでいた袋には、
小さな膨らみがふたつ収まっていた。
彼は袋に手を突っ込むと、
中からふたつの木の実を取り出した。
ザン「あれだけ探してこのふたつだけだもんなぁ…。」
彼の手に収まっているのは、
桃色の小ぶりな木の実と赤色のトゲトゲした木の実のふたつだった。
それぞれ『モモン』と『マトマ』と呼ばれる木の実で、
一応食べることのできる木の実だった。
ザン「こっちはまあいいんだけど。」
ザングースはちらっと桃色のモモンの実を見る。
芳醇な甘い香りを放つその木の実は、
とっても甘くて果汁も一杯な美味しい木の実で、
こっちは食べても何も問題ないだろう。
ザン「でも、こっちが…。」
ちらりともう片方のマトマの実に視線を落とす、
赤く刺激的な色をしたその木の実は、
その色合いと似てとても辛い味で有名な木の実だった。
薬や調味料なんかに使われているのは見るのだが、
直に食べるのに向いている木の実かと聞かれると少し悩んでしまう木の実である。
何より彼は『辛い』味が大の苦手だった…。
ザン「やっぱ、あいかわらずこんな実しか見つからないか…。」
がっくりと肩を落としてザングースはため息をつく。
彼が旅に出れない理由、
もちろん子供達を放っておいて行くわけにいかないというのもあるが、
もう一つの理由がこの『絶望的に食料探しが下手』というためであった。
食料探しにかかる時間もさることながら、
まず食べれる物を見つけてくることさえ彼には難しい問題なのである。
熟れていない固い木の実や、
ひどい時には時間だけかかって何も見つけてこれないなんてこともあった。
まだ食べられる木の実が見つかっているだけ、
今日はマシなのかもしれない…。
ザン「まあいいか、とりあえずどっか座れるとこで腹ごしらえ…ん?」
ザングースが落ち着ける場所を探そうと辺りを見渡していると、
そばの茂みの向こうからなにかぼそぼそと声が聞こえてくる。
ザン「何だ…?」
木の実を袋の中にしまい、
ザングースは警戒するように茂みに近づいていく。
こっそりと茂みの中を覗き込んでみると、
そげ実の向こうにある広場で誰かがぶつぶつと独り言を呟いている…。
ザン「……。」
茂みが邪魔ではっきりとは見えなかったが、
彼はじぃっと向こうにいる誰かを観察してみる。
多分旅人かなんかだと思うが、
大きな木のそばで黄色い毛並みのポケモンがしきりに自分の体中を見回して、
まるで何かを探しているようだった。
ザン「…何やってんだろう?」
ザングースは観察しながらも警戒するのを忘れない、
こんな深い森なら相手が野生のポケモンである可能性だってあるからである。
無害なポケモンならいいが、
凶暴なポケモンだとしたら彼一匹で追い払える自信はあんまりない、
できることなら見つからないことが彼にとって一番いい作戦だった。
とはいえ、
あのポケモンが何をやっているのか正直気になってしまう。
もっとよく見ようと体を少し前に乗り出そうとすると、
がさっと音を立てて茂みを揺らしてしまう。
ザン「マズッ…!」
ザングースは自分の失態に思わず声を漏らす、
するとびくっと茂みの向こうの人物が怯える様に反応し、
ぎこちない動作で辺りを見回す。
そしてザングースの眼と相手の眼がぴたっと合うと…。
「うわあああああ!!」
ザン「うわぁっ!!」
突然黄色いポケモンが叫び声をあげ、
ザングースも驚いて尻もちをついてしまう。
彼が姿勢をただしている間に、
黄色いポケモンは弾かれるようにその場から飛び出し、
ザングースと反対方向の森の中に消えてしまっていた。
ザン「あー、びっくりした…。なんだったんだ今の?」
ガサガサと茂みをかき分け、
ザングースはさっきまで黄色いポケモンがいた広場の中に入っていく。
木々の開けた広めの広場の真ん中に、
大きい大木が一本青々とした葉を茂らせて立っていた。
ザングースは木の傍まで行くと、
ちょうどいい木陰に腰をおろした。
ザン「あのポケモンには悪いことしちゃったけど、
ちょうどいいしここで休んでいこうっと♪」
ザングースは木に背中を預け、
疲れた足を手で揉み解す。
木陰の中にいるせいか、
心地のいい風がそよそよと彼の毛並みを揺らしている。
ふと、
風と一緒に何か甘ったるい匂いもただよってきた。
ザン「…ん?」
ザングースはくんくんと匂いを嗅ぐが、
なかなか匂いの出所が分からない。
そしてしばらくあたりの匂いを嗅いでいると、
それがどこからただよってくる香りなのかやっと気がついた。
ザン「あ…あああっ!!」
彼が腰の袋に目をやると、
袋から何か液体のようなものがぽたぽたと垂れていた。
慌ててザングースが袋の中に手を突っ込むと、
ぐちゃりと潰れたモモンの実が袋の中から出てきた。
ザン「あー、さっき尻もちついたときに…。」
彼はすっかり忘れていた、
モモンの実は甘い木の実としても有名だが、
とても柔らかい木の実としても有名なのである。
強い衝撃をくわえれば、
こんな風にぐちゃぐちゃに潰れてしまうので、
気をつけて持っていなくてはいけなかってのだが…。
いまさらそんな後悔をしても後の祭りであった。
ザン「どうしようこれ…。」
ザングースの手の中で潰れてしまったモモンの実が、
甘ったるい香りを含んだ汁をぽたぽたと垂らしている。
甘い実の汁なせいか、
だんだん持っている手がベタベタとしてきている気もし、
正直気持ち悪い…。
ザン「しょうがない…。」
ザングースは決心したようにそう呟くと、
口を水を飲むときのように掌にくっつけ、
すするようにモモンの実の果肉を口に含んでいく。
お腹もすいていたせいか口の周りが汚れてしまうことも気にせず、
たっぷりと果汁を含んだ果肉をむぐっむぐっと口に頬張るようにして食べる。
ゴクッ…!
小さなモモンの実を飲み込み、
口の周りについた甘い果汁もぺろりと舐め取る。
少しではあるがさっきよりお腹を満たせたことと、
美味しい甘い木の実を食べれたことに、
ザングースは満足そうに「けふっ」と小さくげっぷをする。
ザン「あんま足りてないけど…、今はこれだけでいいか。」
ザングースは袋の中に入っているであろうマトマの実をちらっと見るが、
こんな良い気分の時にわざわざ嫌いな木の実を食べる気はさらさらなく、
彼は手についたベトベトする甘い汁を舌でぺろぺろと舐め取っていた。
静かに揺れる木々の葉、
さらさらと流れていく川の水、
そして時々がさがさと茂みを鳴らす小型の生き物の気配、
この森はいつきても静かで自然味溢れる音で満ちていると思う。
ぐぎゅるる……
ゆったりできるというか、心が和むというか…。
この森に来るたびにいつも落ち着いた気分になる、
だからこの森は好きな場所なんだ。
ぐぎゅるるる……
「これでお腹もいっぱいだったら最高の気分なんだけどな…。」
森の中の小さな川辺に、
一匹の『ザングース』がぼーっと座り込んでいた。
彼の手には簡素なつくりのつりざおが握られており、
釣り糸は音もなく静かに川の流れでゆらゆらと揺れてた。
ぐぎゅるるるる……
ザン「う~、いい加減うるさいな~…。」
先ほどから彼のぷっくりとしたお腹から、
空腹を知らせる不満げな音がしきりと鳴り響いている、
ザングースが力なくお腹に手を当てなだめるようにさするが、
それでもお腹はなかなか鳴りやんではくれなかった。
ザン「やっぱり、お弁当でも持ってくればよかったかな…。」
片手でポリポリと頬をかき、
彼は反応のない釣り糸の先に視線を落とす。
ずいぶん前からこうしてじっと座り込んでいるのだが、
一向に獲物がかかる気配がなかった。
ザン「まさかここまで釣れないなんてなあ。」
あきらめたようにつりざおを横の草むらに置き、
ごろんと仰向けに寝転がる。
ぐーっと背筋を伸ばして固まった体をほぐしていると、
暖かい日差しが白い雲の隙間から彼のいる所に降り注いでくる。
ザン「はぁー、気持ちいい…。」
ぽかぽかと気持ちのいい天気に、
ザングースはとろんとした表情で空を眺めた。
彼はこの森の近くの村で一人で暮らしていた、
とはいっても彼の村は村人同士の仲が結構いい村なので、
村全体が家族のようなものなのだが。
彼の村では大人から子供まで何かしら仕事を任され、
それぞれで助け合いながら生活をしていた。
畑を耕すもの、木の実を作るもの、家や井戸を作るものといった感じである、
もちろん彼も仕事を任されているのだが…。
ザン「…そういえばチビ達ちゃんと昼飯食べたかなぁ?」
彼の仕事は働いている親ポケモン達の代わりに、
その子供たちを預かって遊んだり仕事のやり方を教えたりするというものだった。
今のとこ村に彼があずかるような子供のポケモンは数えるほどしかいなかったが、
それでも今日まで毎日村に残って子供たちの面倒を見ていたのである。
でも今日は特別だった…。
ザン「あいつ、今頃どこまで行ったんだろう。」
彼は空の雲を見ながら、
ぼんやりと今朝別れた友達のことを思い出していた。
彼の友達は今日『旅人』として村から出て行ったのである、
年齢も十分外に出られるだけ達していたし、
外に出ていろいろ経験してくることもとてもいいことらしいので、
村の仲間たち総出で送り出したのだ。
『旅人』の送り出しの日は小さなお祭りのような雰囲気になってしまうので、
今日はほとんどの仕事がお休みになってしまう数少ない彼の「休日」なのである。
ザン「でも、あいつ結構ドジっぽいところがあるからな…。」
くすっと小さく笑みを浮かべながら旅立った友達のことを思い返す、
その友達は何というかおっちょこちょいというか危なっかしいというか…。
悪いやつではないのだが、
ちょっと見ていて不安にさせてくれるようなそんな奴なのである。
ザン「朝出発したとして今昼過ぎだと思うから…、早ければ隣町まで付いてる頃かな。」
よっこいしょと座り込むように起き上がり、
ザングースはつりざおを見る、
やはり何かがかかっているような様子はない。
はぁっと小さくため息をついて、彼は川の方に目を向けた。
ザン「でもいいなぁ、俺も旅に出てみたいな…。」
村の若いポケモンにとって、
外に出て冒険するなんてことは憧れの的だった。
すでに何人も彼と同世代の村の者が『旅人』として村の外へ出ていき、
たまに帰ってきては聞いたこともない地方のお土産や話をたくさん持って帰ってきた。
とはいえ彼が『旅人』になることが無理なことぐらい、
もう充分分かっているつもりだった。
畑仕事や木の実の世話なら、
季節の合間に近隣までの旅に出ることぐらいならできるのだが、
子供の面倒というのは季節に関係なくやらなくてはいけない仕事なのである、
だからたぶん彼が『旅人』になれることはないのだろう…。
それに出れたとしても彼は…。
ザン「まぁ、いいんだけどね。」
ペタンと耳を垂れさせて、
彼は座ったままでもう一度大きく伸びをした。
ぐぎゅるるるるる……!
そのとたん、
さっきより大きな空腹の音が森の中に響き渡る。
かぁーっと顔を赤らめながら彼は優しくお腹をなで、
すくっと立ちあがって体についた草を払った。
ザン「仕方ない、森に入ってなんか探してみるか…。」
釣りをすることをあきらめ、
ザングースは森の中に視線を移す。
うっそうと木々の生い茂った森の中なら、
ひょっとしたらなにか食べられる木の実でも落ちているかもしれなかった。
ザン「…はぁ。」
ザングースはぎゅっと腰に巻いたベルトを締めると、
とぼとぼと森の中に向かって歩いて行った、
しかし彼の表情は若干暗い顔をしているような気がした。
さらさらと流れていく川の水、
そして時々がさがさと茂みを鳴らす小型の生き物の気配、
この森はいつきても静かで自然味溢れる音で満ちていると思う。
ぐぎゅるる……
ゆったりできるというか、心が和むというか…。
この森に来るたびにいつも落ち着いた気分になる、
だからこの森は好きな場所なんだ。
ぐぎゅるるる……
「これでお腹もいっぱいだったら最高の気分なんだけどな…。」
森の中の小さな川辺に、
一匹の『ザングース』がぼーっと座り込んでいた。
彼の手には簡素なつくりのつりざおが握られており、
釣り糸は音もなく静かに川の流れでゆらゆらと揺れてた。
ぐぎゅるるるる……
ザン「う~、いい加減うるさいな~…。」
先ほどから彼のぷっくりとしたお腹から、
空腹を知らせる不満げな音がしきりと鳴り響いている、
ザングースが力なくお腹に手を当てなだめるようにさするが、
それでもお腹はなかなか鳴りやんではくれなかった。
ザン「やっぱり、お弁当でも持ってくればよかったかな…。」
片手でポリポリと頬をかき、
彼は反応のない釣り糸の先に視線を落とす。
ずいぶん前からこうしてじっと座り込んでいるのだが、
一向に獲物がかかる気配がなかった。
ザン「まさかここまで釣れないなんてなあ。」
あきらめたようにつりざおを横の草むらに置き、
ごろんと仰向けに寝転がる。
ぐーっと背筋を伸ばして固まった体をほぐしていると、
暖かい日差しが白い雲の隙間から彼のいる所に降り注いでくる。
ザン「はぁー、気持ちいい…。」
ぽかぽかと気持ちのいい天気に、
ザングースはとろんとした表情で空を眺めた。
彼はこの森の近くの村で一人で暮らしていた、
とはいっても彼の村は村人同士の仲が結構いい村なので、
村全体が家族のようなものなのだが。
彼の村では大人から子供まで何かしら仕事を任され、
それぞれで助け合いながら生活をしていた。
畑を耕すもの、木の実を作るもの、家や井戸を作るものといった感じである、
もちろん彼も仕事を任されているのだが…。
ザン「…そういえばチビ達ちゃんと昼飯食べたかなぁ?」
彼の仕事は働いている親ポケモン達の代わりに、
その子供たちを預かって遊んだり仕事のやり方を教えたりするというものだった。
今のとこ村に彼があずかるような子供のポケモンは数えるほどしかいなかったが、
それでも今日まで毎日村に残って子供たちの面倒を見ていたのである。
でも今日は特別だった…。
ザン「あいつ、今頃どこまで行ったんだろう。」
彼は空の雲を見ながら、
ぼんやりと今朝別れた友達のことを思い出していた。
彼の友達は今日『旅人』として村から出て行ったのである、
年齢も十分外に出られるだけ達していたし、
外に出ていろいろ経験してくることもとてもいいことらしいので、
村の仲間たち総出で送り出したのだ。
『旅人』の送り出しの日は小さなお祭りのような雰囲気になってしまうので、
今日はほとんどの仕事がお休みになってしまう数少ない彼の「休日」なのである。
ザン「でも、あいつ結構ドジっぽいところがあるからな…。」
くすっと小さく笑みを浮かべながら旅立った友達のことを思い返す、
その友達は何というかおっちょこちょいというか危なっかしいというか…。
悪いやつではないのだが、
ちょっと見ていて不安にさせてくれるようなそんな奴なのである。
ザン「朝出発したとして今昼過ぎだと思うから…、早ければ隣町まで付いてる頃かな。」
よっこいしょと座り込むように起き上がり、
ザングースはつりざおを見る、
やはり何かがかかっているような様子はない。
はぁっと小さくため息をついて、彼は川の方に目を向けた。
ザン「でもいいなぁ、俺も旅に出てみたいな…。」
村の若いポケモンにとって、
外に出て冒険するなんてことは憧れの的だった。
すでに何人も彼と同世代の村の者が『旅人』として村の外へ出ていき、
たまに帰ってきては聞いたこともない地方のお土産や話をたくさん持って帰ってきた。
とはいえ彼が『旅人』になることが無理なことぐらい、
もう充分分かっているつもりだった。
畑仕事や木の実の世話なら、
季節の合間に近隣までの旅に出ることぐらいならできるのだが、
子供の面倒というのは季節に関係なくやらなくてはいけない仕事なのである、
だからたぶん彼が『旅人』になれることはないのだろう…。
それに出れたとしても彼は…。
ザン「まぁ、いいんだけどね。」
ペタンと耳を垂れさせて、
彼は座ったままでもう一度大きく伸びをした。
ぐぎゅるるるるる……!
そのとたん、
さっきより大きな空腹の音が森の中に響き渡る。
かぁーっと顔を赤らめながら彼は優しくお腹をなで、
すくっと立ちあがって体についた草を払った。
ザン「仕方ない、森に入ってなんか探してみるか…。」
釣りをすることをあきらめ、
ザングースは森の中に視線を移す。
うっそうと木々の生い茂った森の中なら、
ひょっとしたらなにか食べられる木の実でも落ちているかもしれなかった。
ザン「…はぁ。」
ザングースはぎゅっと腰に巻いたベルトを締めると、
とぼとぼと森の中に向かって歩いて行った、
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森クマ
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