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レロレロレロ
 
るぎゃ「人の好意は素直に受け取っておいた方がいいぞ。」
グマ「お前のは好意じゃない。」

たとえ回復したとしても、
大量の涎のおまけつきです。
それでも回復したい方はどうぞ舐められてください、
ただし舐められた際に味が美味であった場合そのまま食われる可能性大です、
身の安全は保証しません。
あ、
でもここに来る方にとってはご褒美かもしれませんね。(コラ

ところで、
ポケモンの木の実って何で回復するんでしょう?
【たまごうみ】のたまごや【ミルクのみ】のミルクのように、
栄養満点で回復するということなのかしら。

個人的には昨日のお話のように、
微妙に魔法的な癒しの力が宿っていると今まで解釈してたんですけど、
どうなんですかね?
(・ω・)?
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逃亡(全速力)
 
吐き出してもらってから数分後、
マッスグマはそばにある川で体中にこびりついたルギアの体液を落としていた。

グマ「…まだ少し臭うかな。」

クンクンと自分の体の匂いを嗅ぐと、
わずかだがまだルギアの体内の匂いがするような気がした。
獣臭い口内と唾液の臭いや、
不気味に酸っぱい臭い胃袋と胃液の臭いが体中に染みつき、
当分は消えてはくれなさそうだった。

マッスグマがじろりと自分を飲み込んだルギアを睨むと、
当の本人は気にもしていない様子で、
自分で拾って来た木の実を美味しそうにかじっていた。

グマ「俺達を食べた後で、よく木の実なんか食べれるよな…。」
るぎゃ「何を言うか、二匹とも吐き出してしまったんだから全然食べれていないじゃないか。」

むすっとした顔でマッスグマが文句を言うも、
ルギアはきょとんとした顔で言い返してくる。
ルギアの言うことはもっともであるが、
それでも食べられたことには変わりないのである、
マッスグマがぷいっと顔をそらすとズキッと足が痛んだ。

グマ「…ッ!」
るぎゃ「ん、怪我でもしているのか?」

マッスグマが足を持ち上げ見てみると、
足が赤くはれ上がりじんじんと痛みだしていた。

るぎゃ「胃液に足でも突っ込んだのか。」
グマ「誰の胃液だと思ってるんだよ…。」

彼が痛そうにしているとルギアも傷を覗きこみ、
ふむふむと傷の様子を見ている。
そしておもむろに食べていた木の実を傷口にかざすと、
ぎゅうっと木の実を握りつぶしその果汁を傷口に垂らした。

グマ「何を…?」
るぎゃ「まあ見ていろ。」

驚いてマッスグマが何か言おうとすると、
すぅーっと腫れが収まり、
じんじんとした痛みも消えていった。

グマ「…!」
るぎゃ「まだどこか痛むか?」
グマ「…いいや。」
るぎゃ「ならいい。」

そういうとルギアは今絞り切った木の実をひょいと口に放り込む、
【オボンの実】
少しぐらいの傷ならたちどころに癒してしまう癒しの力を秘めた木の実。

よく見るとルギアがどっさりと拾って来た木の実は、
【オレン】や【オボン】など回復薬としての効果がある木の実ばかりだった。

グマ(まさか、怪我することを見越して集めておいてくれたのか…?)

怪我をしてしまったのは元をただせばこのルギアのせいではあったが、
それでも自分たちのために木の実を集めてきてくれたことに、
マッスグマは少し嬉しかった。

グマ「あの・・・ありがとうな。」
るぎゃ「ん、何がだ?」
グマ「あそこの木の実、俺達のために集めといてくれたんだろ。」
るぎゃ「いや、たまたま川を探していたら大量に熟れていた木の実の木を見つけただけなのだが。」
グマ「…。」

なにか数秒前に感じたことを台無しにする一言を言った気がしたが、
今さらそのことで怒ってもやっぱりこのルギアは何も分かってはいないだろう。

グマ「…うんいいや、俺の気のせいだよ。」
るぎゃ「…?」

はぁっと思いため息をつき、
マッスグマは顔をうつ向かせる。
すると突然ルギアがべろりと長い舌で彼の顔を一回舐める、
べっとりとした唾液がさっき綺麗にしたばかりの彼の顔を伝って地面に落ちていく。

グマ「おい。(怒)」
るぎゃ「そう暗い顔をするな、腹が減っているのなら好きなだけ木の実を食べていいんだぞ。」
グマ「…。」

やっぱりこのルギアの考えていることはマッスグマには分からんなかったが、
それでもこれはルギアなりの彼に対する優しさなのだろうか、
手渡されたオボンの実を見つめてマッスグマは久しぶりにクスリと笑った。

ダース「…う…ん?」

ふいにずっと気を失っていたサンダースがうっすらと目を開けた、
二匹がサンダースの方を見ると、
自分がどこにいるのか分からない様子できょろきょろとあたりを見回していた。

ダース「うぇ…ここ…どこだ?」
るぎゃ「気がついたのか?」

ぽけっと座り込んでいるサンダースに、
ルギアが頭上から声をかける。
サンダースがぼーっとルギアを見上げると、
焦点が定まっていくにつれて彼の体がガタガタと震えだしていく。

ダース「ふえ…あ…あ…!」
るぎゃ「どうした、お前も腹が空いているのなら木の実でも食べるか?」
ダース「うぎゃああ、もう食べないでくれええええ!!!」

ルギアがサンダースにオボンの実を差し出そうと手を伸ばした瞬間、
恐怖に目を見開いたサンダースは脱兎の如く一目散逃げて行ってしまった、
後にはぽかんと立ち尽くすマッスグマと、
渡しそびれた木の実をかじるルギアだけが取り残された。

るぎゃ「なにもあんなに慌てて逃げることもないのにな。」
グマ「そりゃ、自分を食べたポケモンが目の前に現れたら逃げ出すにきまっているだろう。」

しゃりしゃりと木の実をかじりながら呟くルギアに対し、
マッスグマはこれ以上ない深いため息とともに言葉を紡いだ。

サンダースが去った川の傍では、
ころりと転がって落ちたオボンの実がさらさらと川下に流れて行っていた。
吐き出し
 
胃袋が水で一杯になる少し前、
外では大量の水を飲んだルギアが水面から顔を離しぷるぷると水気を払った。
岸に戻ろうと動くたびに揺れる彼のお腹は、
大量の水が入っているため先ほどよりもでっぷりと膨らんでいた。

るぎゃ「うっぷ、少し蓄えすぎたか…?」

岸に戻ったルギアは自分のお腹を優しくなでる、
さっきまで暴れていた彼のお腹は今はぴくりとも動いていなかった。

るぎゃ「さてと、そろそろ吐き出してやるか。」

そうルギアは呟くと、
長い首を空の方に向けて口をかぱっと大きくあける、
そしてすぅっと息を吸い込むと勢いよく体内の水を放出し始めた。

【ハイドロポンプ】

水タイプの技の中でもかなり高いい力を誇る技であり、
ルギアほどの能力ともなると水といえども岩すら砕く威力となってしまう。
そのためなるべく周辺の環境を壊さないため、
彼は何もいない空に向けて水流を放ったのである。
大量に吐き出される水の塊が空中で散って森中に降り注ぎ、
青々とした木々の葉が冷たい水の雫を気持ちよさそうに受けていた。

しばらく水を吐きだしていると、
喉のあたりに何かが詰まるような違和感を感じた。

るぎゃ「んぐ、来たな…。」

だんだんとルギアは水の放出を弱めていき、
こみ上げてくる物体をゆっくりと口の方まで押し上げていく。
そして喉の奥に感じるまで押し上げきると、
ゴボォっという音とともに黄色い毛の塊を口から吐き出した。

べしゃあ…!

大量の唾液に包まれて吐き出されたサンダースは、
差し出されたルギアの翼に受け止められ、
そのままごろんと地面に転がった。

るぎゃ「ふぅ、まずは一人…あとはあいつだけか。」

そう言うとルギアはもう一度空に首を持ち上げ先ほどと同じように水流を吐き出し始める、
しばらくするとまた喉が詰まるような違和感を感じた。

るぎゃ「うぐぅ…やっと来たか。」

サンダースと同じように喉をせりあがっていく塊を喉奥まで押し上げると、
大量の唾液に包んでこげ茶色の毛並みをした彼の友人を吐きだした。

ゴボォッ…べちゃあ…!

グマ「うっむ…うわあ…!」
るぎゃ「おかえり。」

べっとりと全身をルギアの唾液で濡らしたマッスグマが、
彼の口から糸を引いて地面に落ちた。
恨みがましそうに睨んでいる友人の姿を、
ルギアは口の中に残る二匹の味の余韻を楽しみながら見つめていた。
水
 
あたり一面に広がる胃液を前に、
気絶しているサンダースを抱えたマッスグマがじりじりと壁際まで追い詰められていく。
ほんの少し触れただけでも溶かされてしまうような液体が相手では、
彼の力ではどうしようもなかった。

グマ「くそぉ、どうすれば…。」

とうとう足の爪先まで近付いてきた胃液がしゅうしゅうと煙をあげて爪を溶かそうとする、
激痛が走る覚悟をきめ彼がぎゅっと目をつぶると、
突然胃袋全体が激しく揺り動き天井から勢いよく水が流れ込んできた。

グマ「な…何なんだ!?」

先ほどまで固く締められていた喉への穴から、
まるで滝のように水が胃袋に流れ込み、
徐々に水位が上がってくる。

グマ「う…うわぁ!!」

あっというまに彼の腰の高さまで水位が上がるが、
それでも水の勢いが止まることなく胃の中に流れ込み、
二匹のポケモンもろとも胃袋内を水で満たしてしまった。

グマ「ブクブク…ガボッ…!」

胃袋の中が完全に水で浸かってしまい、
マッスグマの体が水に漂うように宙に浮く。

何が起こっているのかさっぱり分からないが、
とにかく酸素を求めてあたりをきょろきょろと見渡してみる。
しかし完全に水で満たされた胃袋の中には、
もはや少しの空間も残されてはいなく、
このままで溶かされる前に窒息してしまうだろう。

グマ「ゴボッ…?」

ふいに彼の体が何かに吸い込まれるような感覚に包まれた、
驚いて天井を見上げてみると、
水が流れ込んできていた喉の穴が大きく開き、
今度は彼らを吸い出すように水が流れ込んでいっていた。

グマ「ガボッボォ…!?」

吸い込まれないよう必死に胃袋にしがみつきもがいていると、
いつの間にか彼の手元から離れていたサンダースが、
徐々に水流にのって穴の方まで近付いていく。

慌ててマッスグマが手を伸ばそうとするが、
どんなに手を伸ばしてもサンダースの体はぐんぐんと吸い寄せられていく。

ずごご…ごご…ごきゅ…ごきゅごっきゅ…

そしてサンダースの頭が穴の中に入り込むと、
あっという間に穴の中に吸い込まれ胃袋の中から姿を消してしまった。

グマ「!!?」

その光景を目を見開いて見ていたマッスグマだったが、
吸い込まれる力に抵抗しようと息も苦しい中無我夢中に胃袋の中にしがみつく。

しばらくすると息も苦しくなり指先が痺れたように感覚がなくなってくる、
とうとう彼の手がずるっと胃袋から離れ、
瞬く間に彼の体も穴の方に吸い込まれていく。

グマ「ガボ…ガブガフ…!!」

がむしゃらに暴れまくるも体が吸い寄せられて行くのを止めることはできず、
彼の下半身が穴の中にめり込むように吸い込まれ、
そしてすぽんっと勢いよく彼の体は長いチューブのような空間を逆流していった。
胃液

 
るぎゃ「ふう、ようやく見つけたぞ。」

森の木々をかき分けて、
両方の翼で抱えるように木の実を持ったルギアが小さな川の前にやってきた。
マッスグマを飲み込んだあと、
ルギアは一匹で森の中へ入りいくつかの木の実を採ってきたのである。

ルギアが川の岸辺に木の実を置くと、
ずんぐりとした彼のお腹がもこもこと動き出した。
その動きはまるで、
体内から彼のお腹を叩いているような様子だった。

るぎゃ「そうか、そろそろ消化が始まってしまうころだったな…。」

二匹を飲み込んでからずいぶんと時間がたっていることに気付き、
ルギアがお腹の中で暴れているポケモンをなだめるようにお腹をさする。
胃の中で動きまくる生き物の感触はくすぐったくて心地よく、
ルギアの表情もとろんとしたものになっている。
ふいにぼこぼことお腹を張るように細長い棒状のものが突き出してくる、
どうやらお腹の中の彼の親友もそろそろ限界のようだった。

るぎゃ「しかたない、そろそろ出してやるとするか…。」

そう言うとルギアは長い首を川の方に向け、
その水面に顔を近づける。
さらさらと流れていく川の水はとても清んでいて、
そのまま飲んでも大丈夫なようだった。

るぎゃ「せっかく大物の獲物を二匹も食べられたのに吐き出さなくてはいけないとはな、残念だ…。」

ぶつぶつとルギアは今も暴れるお腹を見つめながら不満を洩らす、
しかしこのまま放置すれば彼のお腹の中の親友は確実に溶けていなくなってしまうだろう。

あきらめのついたルギアは水の中に顔をつけると、
がぶがぶと川の水飲み干し始めた。


一方そのころ…

ごぽごぽ…こぽこぽ……

二匹のいる胃袋の中に不気味な音を響かせて胃液が染み出してきた、
ツンと酸っぱい匂いがマッスグマの敏感な嗅覚を刺し、
とろんとした液体がじわじわと獲物を目指して流れ込んできた。

グマ「うひゃ、なんだよこれ!?」

慌てる彼の足もとに胃液が少しづつ染み込んでくる、
瞬間彼の足にちりちりとした痛みが走りだしてきた。

グマ「いつっ…!ひょっとしてこの水やばいんじゃ…。」

彼は胃液というものを見たことはなかった、
それでもこの液体が危険なものであることはこの痛みが教えてくれていた。
ふと彼がサンダースの方を見ると、
気絶している彼の元にもうっすらと液体が流れて行っており、
黄色い毛並みの下で微かにしゅうしゅうと音が聞こえてきていた。

グマ「まずい…!」

急いでマッスグマはサンダースを抱えると、
少しでも高い所を目指してぬるぬるとした地面を蹴る。
しかしやわらかな足場は彼が乗るとずぶずぶと沈み込み、
沈んだくぼみの中に胃液がどんどんと流れ込んできてしまうのである。

グマ「がぁっ…!」

もはやじんじんと痛みだし始めた足にさらに激痛が走り、
マッスグマの眼尻に涙が浮かぶ。
そうしているまにも彼の周囲に溢れるように胃液が染み渡り、
とうとう二匹を胃袋の隅に追い込んでしまった。
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★ プロフィール
HN:
森クマ
性別:
男性
自己紹介:
展示するのも恥ずかしい物しか置いていませんが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
(・ω・)

諸注意:
初めてきてくれた方は、
カテゴリーの『はじめに』からの
『注意書き』の説明を見ていないと
色々と後悔する可能性大です。
(・ω・´)

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更新日 2014年  1月17日
  少ないけどとりあえず新規イラストに変更
  一枚オリキャライラストなので苦手な方注意

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