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かみかくしの洞窟


「あれだな、その洞窟は…。」

そう小さく呟きながらゴウカザルはは歩く速度を速め、
少しだけ木々の開けた広場の中へと入っていく。
そんな彼に続くようにワルビル、リングマと広場の中に入ってくると、
目の前に広がる光景に後の二匹も小さく息を漏らした。

まるで湿地帯のようにじめじめしていた森の中とはうって変わり、
開けたこの広場には爽やかな風がそよそよと草を揺らし、
所々にはかわいらしい花をつけた小さな草むらが青々と群生している。、
そしてそんなのどかな風景の広がる広場の真ん中には、
まるで地面から岩が小山のように盛り上がってできた洞窟が鎮座していた。
岩肌のあちこちに苔が生えており、
暗く開いた洞窟が地の底へと向かって広がっている。
洞窟の口のそばには見上げるほどの大きな岩がごろごろと転がっており、
ここだけ森や広場の雰囲気とは違う妙にちぐはぐとした光景だった。

「さて、さっそく調査に向かうとするか…。」
「てかさ、ちょっと待てや!」
「…ん。」

涼しい顔をして依頼書と洞窟を見比べているゴウカザルに対し、
ワルビルはぜーぜーと口から舌をはみ出させながら腕を振り上げていた。
汗もだらだらと流れて息も荒く、
体のあちこちに木の葉や声だとともに擦り傷がつき、
ひとめ見ただけでずいぶんと疲労していることが見て取れる。
後ろにいるリングマも、
表情こそ街を出た時からほとんど変わってはいないが、
あちこちに葉っぱをくっつけ、頭にはクモの巣を張り付けていた。

「なんだ?」
「なんだじゃねえよなんだじゃ!
 なんでこんな滅茶苦茶に遠い場所にわざわざ歩きで来なきゃならねえんだよ!」
「仕方がないだろう、
 この辺は森が密集していて運び屋の鳥ポケモン達が使えなかったんだ。
 それに、これくらい大した距離じゃないだろ。」
「大した距離だ! 街道沿いの小さな村ふたつも通り越したんだぞ!」

ぷんすかと腕を振り回して叫ぶワルビルだったが、
リングマにぽんぽんと肩を叩かれふてくされながらも腕を降ろす。
そんな二匹のやり取りを見ながらも、
ゴウカザルは洞窟の奥を睨みつけるように目を細めていた。

ここに来るまでの森も木々が密集し、
無理やり獣道を進むしか手がなかったほど人の手が入っていない森だったが、
この洞窟もその例にもれず、
少なくとも松明なんかの照明が設置されている様子は無かった。
洞窟の中はしんと静まり返った静寂と暗闇が続いており、
微かにカビ臭いホコリの匂いが洞窟の中から漂ってくる。

「で、なんていったっけ? この依頼の洞窟の名前。」
「『かみかくしの洞窟』だ。」
「そうそう、それそれ!
 …ていうか、今更ながら変な名前の洞窟だよなぁ…。」

ワルビルはごそごそと探検バックから木で作られた水筒を取り出すと、
軽く口に含ませるように中身を飲んでからリングマに水筒を手渡す。
そしてゴウカザルのそばまで歩いてくると、
彼と同じように洞窟の中を覗き込んだ。

ダンジョンの名前というと彼も色々な場所を知っているが、
大体その多くは地元に住むポケモン達や、
探索した探検隊たちによってつけられたものである。
ほとんどの場合はそのダンジョンの特徴にちなんだ名前をつけたり、
周辺の環境やダンジョンのある場所から名前をつけられることが多い。
だが『かみかくし』とはずいぶんと聞きなれない単語である…。

「この依頼書によるとどうもそのダンジョンに探索に出かけた奴らは、
 必ず『一人』になって出てくるらしい…。」
「…は、どういう意味だ?」
「例えば四人組のチームを組んで探索に入った探検隊なんかがいたとすると、
 出てくるときにはなぜか一人になって出てくる。
 三人組だろうが6人組だろうがな、
 他の奴がどこに行ったのかは誰にもわからないってわけだ。」
「うへ~…、気持ち悪い洞窟だな…。」
「そうか…?」

ゴウカザルは興味なさそうに依頼書を流すように読みながら、
ひょいっとワルビルの方に手渡す。
どうやらこの依頼書を渡されてから何回も読み返しているらしく、
ところどころチェックがついたり線がひっぱたりされていた。

依頼書事態は他の依頼の時のものとほとんど変わらず、
依頼の難易度を示すところにも大きく『B』と書いてある。
Bランクはギルドが取り扱う依頼の中では、
ちょうどギルド卒業のチームがそつなくこなせるようになったかな~、
ぐらいのレベルの依頼につけられるものだった。

それこそ直接ギルドに加入していない旅人やフリーのチームでも、
面倒くさい手続きとか申請書とか無しでも受けられるレベルのランクだ。
まあただ見てくればいいという調査系の依頼で、
Bランクというのは少々見なれないものだったが、
特に注意書きとかも書いてないし気にすることは無いだろう。
…たぶん。

「……で? 依頼人は俺らにどうしてほしいんだ?」
「とりあえずはそのダンジョンの発見…まあこれはもう果たしたか。
 その後はダンジョンの中を軽く調査してほしいんだとさ。
 …というか、少しは依頼内容を覚えておけよ。 元々はお前の依頼だろ…。」
「なはは…っ、面目ない…。」
「……たくっ。 …リングマ、水筒を貸してくれ。」
「…。(ヒョイッ」
「ん、ありがと。」

むすっとした表情でワルビルを睨みつけるゴウカザルに、
彼はぽりぽりと恥ずかしそうに頭の後ろをかく。
我ながらキレイサッパリ依頼の内容なんかを忘れていたため、
こればっかりは反論のしようがなかったのであった。

ゴウカザルはふぅっと一息をつくと、
彼らの背後を警戒していたリングマから水筒をもらい、
くいっと軽く傾けて中の水を少しだけ口に含んだ。

「でもさ、そんな変な噂のある依頼なんで受けたんだよ?
 …てか、んな危なそうなの俺一人に行かせようとしてたのか…!」
「どうせただの噂だろ、
 俺はお前と違って街のバーとかギルドの資料室なんかによく顔を出すが、
 こんなダンジョンの名前聞いたこともない。
 おおかた、作り話が好きなポケモンの作ったガセネタじゃないか?
 危険なダンジョンだとギルドが知っていたらBランクなんてつけないだろ。
 それに、こんな内容なのに報酬はなかなかだったからな。」
「このやろ~…。」

ワルビルが口をへの字に曲げながらそう言うと、
ゴウカザルは警戒をしつつも洞窟の中を覗き込み、
何も反応がないことを確認すると、
怖がる様子もなくさっさと中に入って行ってしまう。

クールというかぶっきらぼうというか、
ゴウカザルはあまりこういった噂話には興味を示さないのである。
ずいぶん前のギルドの修業時代のころ、
ワルビルと修業仲間のリザードが街で噂になってた怪談を話していた時も、
話しにほとんど興味を示さないどころか、
「旅人のポケモンがいきなり街中で消えるとかありえないだろう、
 おおかた誰も起きてない真夜中や朝早くに出発したんだろう。
 そんなことぐらいでいちいち騒ぎ立てんな。」
ぐらいに言ってきたぐらいなのである。
今回の依頼の内容も、ゴウカザルにしたらあんまり興味のないことなんだろう。

だがワルビルはこの洞窟からは何か気味悪いような…、
変な雰囲気を感じるのである。
それに…。

「なあ、やっぱり足跡の奴もここに入ったんだと思うか?」
「足跡って…、ここまでたどってきた足跡か?」
「そうそう、こいつ。」

そういって足元を指すワルビルの指の先には、
一人分のポケモンの足跡が森から洞窟の中に続いて付いていた。
大きさ的にはちょうどワルビルと同じくらいの足跡で、
森の中でこれを見つけた彼らは、
もしかしたら自分たちと同じ洞窟を捜しに来たポケモンの物かもしれない、
と算段をつけて跡をたどってきたのである。

足跡は洞窟の中に続いていたが、
石作りの洞窟の中では足跡がつかないため、
入り口を進んで少ししたところで途絶えてしまっていた。

「こいつも依頼かなんかでここに来たのかな?」
「それかこの信憑性の薄い噂を信じてやってきた奴じゃないのか、
 森の中をずいぶんと蛇行していたし、
 最初っからこの洞窟の位置を知っているとは言い難い足取りだったぞ。」
「…。(コクコク」

ゴウカザルの言うとおり、
確かに最終的にはこの洞窟にたどり着けたから良かったものの、
その道程は同じ場所を何度か往来していたり、
木の根っこに躓いて転んだあとがあったりと、
非常に頼りないものだったのである。
おかげでそれを辿ってきた一行もあちこち生傷がついてしまったし、
やはり彼らと同じで、
この土地に詳しくないものが来ていたと考えるのが自然だろう。

だがこの足跡、ついたのはごく最近の新しいもののようだが、
その割には洞窟から『出てきた』ときの足跡が付いていなかった。
だとするとこの足跡の主もまた、
もしかしたら『かみかくし』とやらにあってしまったのではないかと、
ワルビルは複雑な表情で背筋を震わせる。

「ほら、とりあえず中に入るぞ。」
「…え、っちょ、え!?」

そんなワルビルの気持ちを知ってか知らずか、
ゴウカザルは手招きをするように二人を呼び寄せると、
スタスタと同口の奥へと歩き出していってしまう。
その種族の特徴である頭と尻尾の炎が真っ暗な洞窟の中を橙に照らし出し、
影をゆらゆらと揺らしながら彼はくるっとこちらへ振りかえる。

「…どうした?」
「どうしたじゃねえよ、いきなりこんな気味悪い洞窟に飛び込む奴があるか!
 なんかこう…作戦とか立てなくていいのか?」
「俺たちがするのは洞窟の調査の依頼だ、
 作戦も何も中に入らなきゃ何もできないだろう…。」

ゴウカザルは腰に手を当てながらワルビルに話しかけ、
洞窟の奥を親指でクイッと指した。

「とりあえず中に入って拠点にできそうなポイントを探す、
 それからなるべく深入りしないように調査を開始して、
 もしも野生ポケモンに遭遇したらチームの連携攻撃で短時間に仕留める。
 いつもこの系統の依頼の時はそうしていただろう。」
「いや、…っまあ、そりゃあそうだけどさ…。」
「それとも何か、
 まさかそんなチームの作戦まで忘れた―とか言うんじゃないだろうな…。」
「い…いくらなんでもそこまで忘れてねえよ…!
 ただ…なんていうかさ。」

そう言いながらワルビルは気味悪そうに入口から洞窟の中を覗き見ている。
リングマの方は最初こそ警戒するように中を覗き込んでいたが、
それでも多少の警戒をしつつ洞窟の中に入って行ってしまう。
そんな様子のワルビルを見て、
ゴウカザルは少しイライラとしたように腕組をしながら口を開く。

「どうしたんだ、何か思うところでもあったのか。」
「いや…なんていうんだろう…、
 ざわざわするっていうか…ぞわぞわするっていうか…。
 そんなのない?」
「は?」
「………?」

考え込むような顔をして呟いたワルビルの声に、
仲間達二匹は不思議そうに首をかしげている。
二匹ともに微妙な反応をされてワルビルももどかしそうに頬をかくが、
それ以外にいまいち上手い例えが出てこないのだからしょうがないのである。

そんな様子のワルビルをほくそ笑むように見上げながら、
ゴウカザルはからかうような調子で口を開いた。

「なんなんだ、そのよく分からない表現は…。
 要するにビビっているとかそういう話なのか。」
「ビ…ビビってなんかねえって!ただそんな変な感じがするだけで!」
「………プフッ。」
「こ…こんにゃろー!
 リングマまで笑ってんじゃねえよ!!」
「ほら早くしろ、ただでさえ帰りも徒歩なんだからな…!
 とっとと終わらせて、せめて村の宿が取れる時間までにはここを出るぞ。」

腕を振り回してぎゃーぎゃーと叫んでいるワルビルを見て、
ふぅっとため息のように息を吐きながら、
ゴウカザルはそのまま洞窟の奥へと歩き出していく。
リングマもワルビルとゴウカザルを静かに見比べながらも、
ノシノシとゴウカザルへと付いて歩いて行ってしまった。
二匹ともゆっくりとした足取りだったが、
ゴウカザルの炎の明かりはどんどん洞窟の奥へと小さくなっていく。

後にはむなしく腕を振り上げたままのワルビルが残されたが、
彼はふてくされたように腕を降ろしぶつぶつ小言を漏らし、
足元に転がっていた小石をヤケクソのように蹴りあげた。

「ちぇ…、何だよ!
 人がせっかく注意を呼び掛けてやったてのによ、
 いきなり足元からぐわぁっとか不意打ちされても知らねえかんな~っだ!」
”ぶにゅっ”
「………ん?」

べーっと遠くを歩いていくゴウカザルに舌を出しながら、
それでも二匹を追いかけようと一歩足を踏み出すと、
ふと足元に何かをふんづけたような違和感を感じた…。
岩場しかない洞窟にしてはやけに不釣り合いなほどに柔らかく、
おまけになんだかひんやりしていてとにかく気味が悪かった。
まさかと思うが……野生のポケモンのフンとかじゃ…。

「うひっ…!? なんか変なもの踏んじまっ……たって…え?」

おもわずぞぞぞっと背筋を震わせながらワルビルは自分の足元を見る、
そしてその光景に彼は一瞬キョトンとしたように目が点になる…。

彼の足元には一抱えほどの小ぶりな岩が転がっていた、
いや、転がっているというよりは半分地面に埋まっているような感じだろう。
それ自体は別に珍しくもなんともない、どこにでもあるような岩なのだが…。
彼の踏んでいる岩はまるで粘土のように踏んだ形にぐにゃりと歪んでいた、
それも岩の質感や見た目そのままに形だけが歪んでいるのである。

「ひっ……!」

おもわず足をどけて引きつった表情でその岩を見ていると、
ゆっくりとその岩は形を失い水たまりのように平べったくなっていき…。
そして何か目の様なものがきょろっと彼の方を恨みがましく見つめていた。
石の形状をしたポケモンというとイシツブテとかイワークとかを思いつくが、
そのどちらとも違う異様な姿と感触に、
ワルビルは硬直したように目を見開きその物体を見つめている。

「う…うわあああ…!」

ワルビルがその物体を見つめ続けていると、
岩の色や質感をしたまま液体の様な”それ”が彼の顔まで蛇のように伸びあがり、
彼のことを探るように顔の周りをにょろにょろと蠢いた…。

岩の見た目だけを無視すればメノクラゲの足みたいな動きのそれだったが、
その蛇の様な何かが彼の顔へと近づいてきて、
まるで獲物を捕らえるかのようにゆっくりと巻きついてこようとする…。
そして彼の顔を一周するように蛇上の物の先端がゆっくりと彼の方に近づくと、
”べろっ”とまるでピンク色の小さな舌べろの様なものが岩の先端から突き出し、
彼の頬を優しく一舐めした…。

「…っんぎゃああああぁぁぁぁ!!!」

自分でも信じられないぐらいの叫び声をあげて、
そのピンク色をしたにょろにょろを振り払うと、
ワルビルは猛然とその場から走りだし仲間達のところへと駆けだした。
小石を蹴飛ばし、地面から突き出した石に躓きそうになりながらも、
彼はパニックになったように声を上げながら走り続ける。
すぐに先を歩いていた仲間達の所へと追いつき、
ワルビルはまるで飛びつくようにリングマの背中に抱きついた。
まるで小さな子供が震えて母親を抱きしめている様子に似ているが、
彼はガチガチと歯を震わせながら恐怖におののくように背中に掴まっていた。

ワルビルの尋常ではない様子に、
先ほどまでは落ち着いた表情をしていたゴウカザルやリングマも、
驚いたように震える彼を見つめている。

「…ひっ…く、っ…ああぁ…!!」
「な…なんだ、どうした!?」
「………!?」

とにかく事情を聴きだそうとゴウカザルはワルビルのそばに近寄ると、
その肩をつかんで顔を自分の方へと向かせる。
だがワルビルの方は何かへの恐怖が抜け切れていないのか、
目の焦点が合わずカタカタと体を小刻みに震わせたいた。

「どうした、何を見たんだ! まずは落ち着くんだ!!」
「う…うあ…! い…いし…、地面の石が……!!」
「地面の石…?」
「いしが…化け物みたいに……何か…ほっぺに触って…、
 ドロッとしてて……それで…それで……うわああぁっ!」
「……っ!?」

それは一瞬の出来事だった。

自分の体験した先ほどのありえないような事態に、取り乱していたワルビル。
その彼の視線の先には、
先ほどの蛇の様な何かが鎌首をあげてこちらを見降ろしていたのだった。
ゴウカザルが心配して彼を落ち着かせようとその肩に手を伸ばすが、
恐怖に支配されていた彼は思わずその胸を突き飛ばしてしまった。
普段なら多少痛いだけですみ、
その後ゴウカザルが悪態をつきながらもワルビルを落ちつけ、
警戒してその蛇な様なものへ反撃をしたか、
危険を感じ依頼をリタイアしたかのどちらかだっただろう。

だがワルビルに突き飛ばされ一瞬だけゴウカザルが後ずさり、
すぐに体勢を立て直そうと彼は足を踏ん張る…その瞬間だった。
彼の足元でカチッっと何かのスイッチのような音が響くと、
ゴウカザルの体のまわりに小さな光の粒子が集まり、
彼の体がまるで光に溶けるように消え始める…。

「………あ。」
「………ぐっ!?」
「………!」

三人とも何が起きたのか理解する暇もなく、
ワルビルとリングマが驚いたように見つめる中で、
ゴウカザルの体はひゅんと音を立てて消えてしまった…。

明かりをなくして闇に包まれていく洞窟の中、
彼の立っていた足元には、
冷たく鈍い銀色に輝いた『ワープのわな』だけが静かに鎮座していた……。
 
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型物と忘れん坊と無口

「うぎゃぁぁぁ…!!! た…助け……あぐっ……うぁぁぁ…!!!」

街のポケモン達の手が入っていないような暗い洞窟の奥。
無機質な岩肌に包まれた壁や地面が洞窟の中に広がり、
洞窟の中を小さくて赤い光がほのかに岩肌を照らし出していた…。
そのちらちらと揺れる明かりは地面に落ちた松明の炎の明かりのようであり、
冒険者用のこじんまりと小さく作られた松明は、
持ち主の手を離れてころころと地面の上を転がっている。

付近にはほかにも細かな道具が散乱するように落ちており、
旅慣れた冒険者が見れば襲われた跡だということがすぐに分かっただろう。
そんな松明の明かりに照らし出された持ち主のポケモンの姿が、
まるで影絵のように洞窟の壁に映し出され、
苦しそうな声をあげてもがいていた。

「ひぃ……く…来るなぁ……ぐぅっ…ごぼっ…ごぼぼっ!!」

くぐもった水におぼれたようにもがく音、
地面や岩をひっかくようなガリガリという音、
そしてそれに混じって絶叫と嗚咽が混じった悲鳴の叫びが、
洞窟の中をこだまのように響きわたっていた…。

影絵のポケモンの姿には、
まるで蛇や触手の様な細長いものが腕や足に何重に巻きつかれ、
顔にもまるで覆いかぶさるようにもこもことした何かが包み込んでいる。
捕えられている方は体を宙に持ち上げられながらも、
必死にその何かをはぎとろうともがいたり足をばたつかせたりするが、
次第にその体が触手に呑みこまれていくように形を失っていく。

「ぶぁっ…あがっぐぅぅっ…がああああああぁぁっ………っ……。」

しばらくするともがき苦しんでいた声がぷつりと突然に途切れ、
ジュッっという音ともに松明の明かりがふっと消える。

そして何事もなかったかのように、
洞窟の中はしんとした静寂に包まれていった、
まるで叫び声の主がそっくりそのまま消えてしまったかのように…。

『…………。』

ふと、静まり返った洞窟の奥から小さな足音が聞こえてきた。
手に松明をかかげているわけでもないのに、
外の光が入ってこない真っ暗な道を、
躓くことも滑ることもなく足音を立てながら歩いてくる。

暗くてよくわからないが、おそらく何かのポケモンなのだろう。
やがて「それ」は行き止まりの様な一角まで来ると、
こんこんとまるでドアをノックするかのようにその壁を叩いた。

…すると、
まるでそれに応えたかのように壁は横へと転がるように開いていき、
やがて十分な広さにまで開ききると「それ」はひょいと隙間の外へ出た。
どうやら壁だと思っていたものは大きな丸岩だったらしく、
まるで洞窟の入り口をふさぐかのように置かれたその岩は、
今は静かに入口の横にたたずんでいる。

いったい何で岩が洞窟をふさいでいたのか、
そしてそれをいとも簡単に開けてしまったこいつがなんなのか…。
今は誰にもわからない。
ただ洞窟から抜け出したそのポケモンは…。

『………にぃ。』

と静かに笑みを浮かべていた。
目だけは無表情のまま笑っていない、奇妙で不気味な笑みだった…。

※  ※  ※

「ふわぁっ…、あ~眠いなぁ~…。」

大きな口を開けてあくびをしながら、
一匹のポケモンが眠そうに眼をこすりながらを歩いていた。
普段はキリッとした黒いふちのある目元はとろんと眠そうに閉じていて、
対照的に面長い大きな顎をこれまた大きなあくびで開ききっている…。
彼は薄い砂色と黒の落ち着いた体色に包まれた、
ワルビルとよばれる種族のポケモンだった。
凶暴そうな見た目と顔つきをしている種族なのだが、
寝ぼけ眼で歩いている彼からは、これっぽっちもそんな気配はしなかった。

「あ~…今日もいい天気になりそうだぜ。」

目を覚まさせるようにふるふると軽く顔を振りながら、
ぐぐぐっと腕をあげて背伸びをしている。
彼の言うとおり空は気持ちのいい青空で、
そよぐ風に乗ってどこかからパンの焼けるいい匂いが通りに漂うと、
彼はかぎわけるようにひくひくと鼻を鳴らしている。
首に巻いていた白いスカーフもひらひらと風にそよぎ、
とても気持ち良さそうにたなびいていた。

朝…というにはもう少し日が昇ったぐらいの時間帯で、
普段なら旅人で込み合っているこの通りも、
今はまだ住人たちがまばらに歩いているぐらいで閑散としていた。
そのなんともいえない開放感が、より一層彼の気分を良くさせてくれていた。

「ん~うまそうな匂い♪
 そういや朝飯もまだ食ってなかったんだよな、
 どうせ用事もねえしどっかの店で朝飯でも食って………ん?」

…ふと、彼は急に道の真ん中で立ち止まる。
首をかしげて腕を組むと、不思議そうにぽりぽりとひたいをかいた。

「…あれ、そういや俺なんで街に出てきたんだっけ…?
 朝の散歩…なんてする柄じゃねえし……んん?」

どうやら自分で街を歩いていた目的を忘れてしまったらしく、
冷や汗をたらりと流しながら焦ったように頭をかきむしっている。
太い尻尾をふりふりと振りながら、
何をしようとしていたかを思いだそうと考え込んでいるが、
どうやら成果は出そうにもなく困ったように肩を落とした。

「やべっ、本格的にど忘れしちまったかも…!
 なんだったけかなぁ…なんか大事な用が。」
「あれ、ワルビルじゃない?」
「ん…?」

不意に誰かから声をかけられ 彼は声のした方を振りむく。
見ると一匹のポケモンが片手にいくつかの紙袋を抱え、
抱えていない方の腕を振りながらこちらへ向かって歩いてくるところだった。
一瞬誰だか分らなかったが、
近づいてくるにつれてそれが彼の知りあいのルカリオだと分かると、
ワルビルは嬉しそうに手を振って応える。

「お、ルカリオじゃん!おはよ♪」
「おはよう、ワルビルと会うのはずいぶん久しぶりだね。
 どうしたのそんなところで腕なんか組んで…?」
「あ~…そのなんだ…。
 なんか用事があって街まで出てきたと思うんだが、
 その…用事をうっかり忘れちまって…タハハ。」
「もぉ、忘れっぽいのはギルド卒業前から相変わらずなんだね。」
「ハハハ……それ前にライボルトの奴にも言われたよ…。」

力なく笑いかけながら言うワルビルに対し、
ルカリオは「やれやれ」と腰に手を当てていた。
通りの真ん中で昔からの知り合いのように話をしている二匹だが、
こう見えても二人とも『探検隊ギルド』を卒業した探検隊の一員であった。

彼らの住む街のちょうど外れの方に、
見上げるほど大きい大木が青々とした葉を茂らせて立っている。
その木こそが彼らの様な冒険者を管理している『ギルド』の本部であり、
その中の探検隊に所属している彼らは見習いのころからの付き合いであった。
お互い一緒のチームではないが、同じギルドの修業時代をともにした者同志、
卒業した後も会えばこうした他愛のない話ができる間柄だった。

ワルビルは首のスカーフをくりくりと手でいじりながら、
荷物を持ち直しているルカリオに話しかける。

「そっちはいいよなぁ面倒事とかなさそうでさぁ。」
「そんなに面倒かなぁ、ワルビルのチーム。
 他の二人ともしっかりとしてると思うけど?」
「そんなことねえって、うちの片方は面倒事は全部俺に押し付けるし、
 もう片方は片方で何考えてんのか分かんねえし…。
 気苦労が多いと忘れっぽくなるもんなんだよなぁ。」
「ほぉ……気苦労ねぇ?」

ふとルカリオのものではない誰かの声に、
ワルビルはビクッと体を震わせてそぉっと後ろを振り返る…。
背後を見ると明らかに不機嫌そうな顔のゴウカザルが一匹、
通りの真ん中に立ち腕を組みながらこちらを見つめていた。

「うぇ…、ゴ…ゴウカザル……。」
「なにが気苦労だ…。
 いつまでたっても戻ってこないと思ったら、
 こんなところでのんきに立ち話とはな。」
「イデ、イデデ……!!鼻を押すな鼻をっ!!?」

ゴウカザルはスタスタと歩いてワルビルの前に立つと、
ずいっと突き出した指で彼の鼻を力強くぐいぐいと押し付ける。
つねられたりするよりも痛くてワルビルはバタバタと暴れると、
ぴょんととびすさって鼻をさすった。

「いつつつ……何すんだよ!
 出会いがしらにこんなことされるいわれは無いぞ!」
「…何をするんだじゃないだろう。
 任せた依頼、終了したんだろうな…?」
「へ…?」
「一週間前にチームメンバーで別々に受けた単独依頼、
 張り切って出かけて行ったお前だけが一週間音信不通!
 で、終わってるのか、終わってないのか…!」
「え…えっと……!」

鼻息荒くまくしたてるゴウカザルに、
ワルビルの方はしどろもどろに胸の前で指をちょんちょんといじっている。
必死に依頼のことを思い出そうとしているのだが、
街に来た理由さえ忘れていた彼だ、
これっぽっちも依頼の内容を思い出すことができなかった。

「えっと…………ごめん、忘れてました……。」
「はぁ…、そんな事だろうと思ったよ…。」

しょぼんと顔を伏せるワルビルの消え入るような声を聞きながら、
ゴウカザルは手のひらを顔に当てて疲れ切ったように肩を落とした。
このゴウカザルはワルビルと同じ探検隊の仲間である。

れいせいで冗談の通じない性格なところがあるが、
とても頼れるチームメンバーの一人である。
とはいえ今はむすっと指の間からワルビルの方を見つめながら、
とんとんと気難しそうに足で地面をたたいていた。

「あいかわらずみたいだね、ゴウカザルのところは…♪」
「まったくだ…。
 一匹はこうしてなかなかに頼りにならんし、
 もう一方は普段から何を考えているのかさっぱり分からん。
 正直お前たちのチームがうらやましいよ、ルカリオ。」
「だ、誰が何考えてるか分からないだコラ!」
「逆だ逆、お前の方が頼りにならんのだ…。」

鼻息を荒くして地団駄を踏んでいるワルビルと、
手を当てたままため息をついているゴウカザルを眺めながら、
ルカリオはクスクスと口に手を当てて笑っている。
こうしてお互いに喧嘩ばかりしている二匹なのだが、
これはこれで意外と相性のいい二人組みなのである。

…もっとも、
普段ならもう一匹の仲間がそろそろ止めに入るところなのだが…。

「こんのぉ、言わせておけb…ぶふっ!?」

腕を振り上げてゴウカザルに飛びかかろうとしたワルビルの前に、
突如巨大な壁の様なものが立ちはだかり、
よける間もなく彼はその壁に激突する。
その壁のもさっとした感触に不思議そうに目をパチパチとさせていると、
彼の体がひょいっと背中からつまみあげられて宙に浮いた。

そこにはリングマと呼ばれる種族の大熊の姿をしたポケモンが、
口を真一文字に引き結んだ無表情に近い顔でワルビルを見上げ、
四肢をばたつかせてもがいているワルビルを片手で軽々と持ち上げていた。
ぎゃーぎゃーと騒いでいるワルビルの声に反応したのか、
通りを歩いていたポケモン達は立ち止まり、
近くの建物の窓から顔を出して何事かと彼らを見つめていた。

「ぬわったぁっ!? お、おろせよリングマ!」
「………。(フルフル」
「わかった、分かったって! 俺が悪かった、謝るから降ろせっての!!」
「…………。(コクッ」

流石に周りの通行人の視線が恥ずかしくなったのか、
ワルビルも顔を赤らめながらリングマに懇願している。
しばらくはじーっと聞き流していたリングマだったが、
ゴウカザルが降ろしてやれとでも言うように腕を振ると、
一度だけ頷いてワルビルを地面へと降ろした。

「はぁ…はぁ…、あ~しんどかったぁ…。
 な、ルカリオ。俺が気苦労してるって分かるだろ?」
「どちらかというと、
 ゴウカザルが苦労しているっていうのは伝わったかな…♪」
「ったく、お前がもうちっとしっかりしてくれてりゃ、
 俺もこんなに毎日毎日声を荒げなくて済むんだがな。」
「ちぇ~…。」

ふてくされたように座り込んでいるワルビルをよそに、
ゴウカザルは持っていたカバンをごそごそと探ると、
何枚かの束に丸められた書類の様な紙束を取り出した。
見るとどうやら自分たちの受けた依頼書をまとめたものらしく、
ゴウカザルはなぞるように指を走らせながら、
目的の依頼書を探している。

「…あったぞ、これがこいつに任せておいた依頼だな。
 っと、内容は『ダンジョンの調査』依頼か。
 期限は……無期限、助かった…。」

どうやらワルビルの受けた依頼を確認しているようだが、
少なくとも期限が過ぎてはいなかったようで、
ゴウカザルは安心したように長く息を吐いた。
彼は簡単に依頼内容を目に通すと、
しゅるるっと書類を筒状に丸めてカバンの中に戻した。

「仕方ない、この依頼を片づけに行くぞ。」
「え、お前らもついてきてくれんのか?」
「またお前だけに行かせて忘れられても面倒だろう。
 それに大した内容の依頼じゃないからな、さっさと行って片づける。」
「…お、おう!」
「………。(コクン」

ゴウカザルの掛け声に二匹はそれぞれ頷いて応えると、
彼らはくるっとルカリオの方に振り向いた。

「じゃあちょっとこいつの尻拭いをしてくるよ。」
「うん、行ってらっしゃい。
 ワルビル、今度は一週間も時間かけちゃだめだよ。」
「わ…分かってらい!
 そっちこそ、リザードとライボルトによろしく言っといてくれよ!」
「うん、ちゃんと伝えておく!それじゃあ気をつけてね。」
「おう、行ってくるな♪」
「………。(手を振っている」

そう言いながら彼らは街の外に出る門の方へと駆けて行った。
騒がしい一団が去ってしまい、
ルカリオは少し寂しさを感じながら彼らの後姿を眺めている。
遠目からでも分かるくらいに賑やかに騒ぎながら、
三匹は門の所で外に出る手続きをしているようだった。

「それにしても相変わらずだったなぁ、あの三人…♪
 ワルビルの忘れんぼ具合は前よりも凄くなってたけど…、
 ま、元気そうでよかった。」

そうくすりと小さく笑みを浮かべながら呟くと、
抱えていた紙袋を抱え直して彼も街の雑踏へと消えて行った。
いわタイプとは思えないほど柔らかいほっぺ(つつこうとすると噛まれます

今回のイラストはピクシブの方に載せていたバン兄貴の捕食イラスト。
べ…別に手抜きとかじゃないんだからね!(・ω・´;)
(なぜツンデレ?

ピカチュウって大きさといい形といい、
小腹がすいたときなんかにはちょうどいいポケモンだなぁと思います♪
アニメとかだと集団生活をしているみたいなので、
巣穴を襲えば5~6匹は芋ずる方式で捕まえられそうです♪

同じネズミポケモンであるコラッタやミネズミとかと比べれば、
肉厚もしっかりしてそうですし……ジュル♪(グキュルルル~

※  ※  ※

そういえばずいぶん久しぶりにですが、
拍手のイラストの方を入れ替えさせていただきました。
全部で三枚だけですが、
ずいぶん長いこと前回の企画のイラストでしたからね…♪

内容は前回の記事で言っていた、
「ポケモン以外の捕食者」を描いてみたというものです。
管理人の思いつくままにアニメや映画・ゲーム等ジャンルを問わず、
こんなのいたなぁというのを描いてみようかというシリーズな予定♪(進行は遅め

あくまで私が知っている範囲なのと、
「捕食してほしいキャラ」じゃなく「作品内で捕食攻撃していたキャラ」という内容なので、
いつネタ切れを起こすかわかりませんが、
少しでも楽しんでいただければ幸いでございます♪

はたして何枚までネタ切れせずに描けるかな…!
(お前の記憶とやる気次第じゃね?
(分かってるから言わんといて…!
(・ω・`)

※  ※  ※

記事の続きにて、
シークレット及び拍手コメントにてリクエストをしていただいている方への、
お断りとお願いの注意書きがしてあります。

特にイラストなどはありませんので、
興味のない方は読み飛ばしてくださいませです!
(・ω・)
レベルってか格が違いすぎる組み合わせ
昨年度のブログ活動を「まったりいこうぜ!」でお届けしている私です。
(お前のはもはやまったりってレベルじゃない
日々の忙しさにかまけていたら、あっというまに四月に突入しておりました♪
時間の流れが速く感じる、………あれ、これって歳のせいかしら?
(たぶん違う

とりあえず最近は日々の実生活の多忙ぶりに押しつぶされておりましたが、
小説の構想やら捕食の妄想やらは常々しているので、
うへへとにやにや笑みを浮かべながら毎日を生きている管理人です♪
(なにそれこわい

震災でまだまだ大変な状況が続いている現状でが、
少しづつ以前の日常に戻していくのも大切ですし、頑張っていきますよ♪
(最後にいいこと言っても、上の文で説得力薄くないか?
(しーっ



ちなみに今回のイラストのほうは、
ポケモンとは何ら関係のないゲームのモンスターを描いてみました♪
狩人でも何でもないグマ君が食べられているのはご愛敬です、
あんまりのめりこんでやっているわけではないこのゲームですが、
このモンスターだけはPVで見たときから気に入っていたので描いちゃいました♪
1月以降ペンタブから離れがちな生活が続いていたので、
現在こんなイラストをちょこちょこ描きながら、
目下リハビリ中でございます♪

本当は「ポケモン以外の捕食者を色々描いてみた」みたいな自己企画を、
拍手の方で掲載しようかなと思ったのですが、
現在WEB拍手さんの方がサーバー移転中とのことで、
画像の差し替えができないようなのであえなく中止です。(残念残念

まあ他にポケモン以外の作品で私が好きな捕食者というと、
ジュウレンジャーの「ドーラブーガラナン」とか、
うえきの法則の「テンコ」とか、
ドラゴンボールの「セル」「魔人ブウ」とかぐらいしか思いつきませんが♪
捕食攻撃しそうとかじゃなくて、
本当に捕食攻撃をするキャラクターって意外と少ないですね。

しばらく練習がてらそういうキャラクターとかも書いてみようかしら…?
(・ω・)
イラストなしで失礼いたします。
取り急ぎの管理人生存報告とコメントによる災害報告についてのお知らせです。

皆さんは今回の「東北地方太平洋沖地震」では大丈夫だったでしょうか。
管理人の住む地域は震源地から離れていたせいか、
軽い余震程度で済みましたが、
今回の被害の大きさからしてもいつもこのブログへ遊びに来てくださっている、
皆様方が無事だったかどうかがとても心配です。

もう少し時間がたてば
募金やボランティア活動として被災地外の私たちも援助ができるかもしれませんが、
今はまだ被災地も混乱しており、外からの早急な助けができない状態です。

力になれるかどうかは分かりませんが、
この記事のコメントの部分を一時的な報告用の掲示板として開放いたします。
普段から当ブログを利用してくださっている方、
コメント交流や絵チャットなどで活動されていた方、
そして当ブログ以外のサイト様とうで活動されていた方々も、
生存報告、一言無事報告などにどうぞご利用ください。

※  ※  ※  ※  ※

例:
「なんとか無事です。 森クマ」
こんな一言だけでも、
捕食活動を通して交流していた方に無事をお知らせしたい方はご利用ください。

注意:
被災地の災害情報(「今○○県で地震がありました」「今○○で火事が起きています」など)は、
 災害情報の混乱のもと・デマ発生の原因になってしまうかもしれませんので書くのはご遠慮ください。
・名前の欄は普段から当ブログのコメントによる交流で使っている名前、
 もしくは他サイト様で活動されていた方の場合はそちらで普段から使っている名前で、
 コメント投稿してください。
 また普段は非表示コメントや拍手コメントとうで交流させて頂いている方も、
 こちらは報告用ですので通常コメントの方に投稿して頂くようお願い申し上げます。
・実名・在住の県などの報告は他のトラブルへつながってしまう場合がありますので、
 書くのは非推奨です。
・被災地にいる方は現在も笑う余裕もない緊迫した状況でこの報告を読むかもしれません、
 元気づけようとしてちゃかした文章・顔文字などはできるだけお控えください。
・これは非公式の報告用掲示板です。
 
※  ※  ※  ※  ※

地震の際にやった方がいいこと、持って行った方がいいものなどをこちらに載せさせていただきます。
こちらはピクシブイラスト【http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=17292686】さんのキャプションから引用させていただきました。

●高い所へ移動 玄関あけろ●米炊け●荷物は玄関へ●水、菓子、タオル買ってこい●毛布出せ●懐中電灯●サランラップ●靴はけ●浴槽に水ためろ □現金 □身分証明書 □印鑑・預金通帳・保険証 □飲料水(1人1日3リットルが目安) □非常食(缶詰、アルファー米、インスタント食品など) □携帯電話と非常用充電器 □家族の写真(はぐれた時の確認用)これだけはすぐ持ち出せるように用意して! テレビない人用 中継UST USTREAM/c/fc2mh3  USTREAM/c/foxtokimekitonight       心臓マッサージの手順:乳首の間に手のかかとの部分を重ねてのせ、肘を伸ばしたまま真上から強く押してください。一分間に百回。ドラえもんの歌に合わせてやると近いリズムです。骨が折れるなどの心配はしないでください。この処置をしなければどちらにしろ死んでしまいます 車に閉じ込められた場合にはビニール袋に小銭を数枚入れて窓に打ち付けると割れやすいそうです、小銭が無い時はカギなど小さめの金属製のモノなら大丈夫のはず 震災の時に、建物に赤い紙が貼られていたら、それは「全壊」の判定を受けた建物です。倒壊の危険性が高いですので、近寄らないようにしてください! こちらも目を通してください 【i.2chblog.jp/archives/2389640.html 】  1人でも多くの人が助かってほしいです… 

※  ※  ※  ※  ※

実際には被災地の方は情報機関も混乱しており、
被災地外にいる我々が自己満足するためだけの措置かもしれません。
普段から交流をさせていただいていた皆様方へ、
少しでも助けにないかと考えた時にはこれしか思いつけませんでした。
力のない管理人で申し訳ありません。

被災地の方々の被害が少しでも軽減されるよう、
今回の災害で亡くなった方のご冥福とともにお祈り申し上げます。
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★ プロフィール
HN:
森クマ
性別:
男性
自己紹介:
展示するのも恥ずかしい物しか置いていませんが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
(・ω・)

諸注意:
初めてきてくれた方は、
カテゴリーの『はじめに』からの
『注意書き』の説明を見ていないと
色々と後悔する可能性大です。
(・ω・´)

イラスト・小説のリクエストは
平時は受け付けておりません。
リクエスト企画など立ち上げる際は、
記事にてアナウンスいたしますので、
平時のリクエストはご遠慮くださいませ!
(・ω・`)

『Sorry. This site is Japanese only』
★ 絵チャット

  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・ω・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・3・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・д・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・ω・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・3・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・д・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  


『絵チャット入口!(・ω・)』


  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・ω・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・3・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・д・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・ω・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・3・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  (・д・)  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  


絵茶会にて
ポケモンバトル交流も行ってます!
(行っていない場合もあります。)
どなた様でも参加大歓迎ですので、
絵茶会中のチャットにて
お気軽にお申し出くださいませです♪


『ともだちコード名簿(・ω・)』

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更新日 2014年  1月17日
  少ないけどとりあえず新規イラストに変更
  一枚オリキャライラストなので苦手な方注意

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