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ノーマルとエスパー

ルギ「……であるからして、
   モモンにはどくを解く力があるしカゴにはねむりを治す力がある。
   ただカゴはかなり硬い実なので食用にするならモモンのほうがいいぞ。
   次に~…。」
グマ「ちょっ…ちょっと待ってくれ!!

あれからルギアは木の実を食べながらだが、
マッスグマに木の実の効力について説明をしていた。
やはり伝説のポケモンだけあって彼の説明はすらすらとよどみなく、
その内容も分かっている者から見ても間違った内容ではなかった。

ただし、肝心の生徒のほうにその説明が追い付いていないようだった。

グマ「え~っと…、クラボはマヒの治療だろ。
   オレンとオボンが傷の回復でキーが…やけど…?」
ルギ「キーはこんらん、やけどはチーゴだ。」
グマ「だ~--!!」

マッスグマは唸るように大きな声で叫び、
丸まるようにして頭をかかえている。

こんな状態の『勉強会』を1時間近くやってはいるのだが、
成果は恐らく中の下くらいであろう。

ルギ「どうした?まだたいした説明はしてないぞ?」
グマ「たいした説明じゃなくても量が多すぎるんだよ!」
ルギ「ほんの30個ぐらいだろ?」
グマ「多すぎるわ!!」

いつの間にそんだけの数の木の実の名前を言われていたのだろうか、
考え込みすぎて気がつかなかった…。

マッスグマはずきずきと痛む頭を抑えるために、
目の周りをぐにぐにと揉みほぐす。
記憶力には自信のある方だったが、
さすがにこの短時間で一気に覚えるのには無理があったようである。

ルギ「ふむ、さすがにいっぺんには無理か。」
グマ「ああいくらなんでもこの量は……。」
ルギ「安心しろ、私でもこの数を一度に覚えるなんて無理だ。」
グマ「……はっ?」

ふと思いがけない言葉を言われ、
マッスグマは間の抜けたような声を出す。

ルギ「聞こえなかったか?
   私だっていろいろ覚えるのに長い時間をかけながら苦労して覚えたのだ、
   こんな短時間で全部を覚えられるわけないだろう。」
グマ「な……なんだよそれ…。」
ルギ「まあお前が悩んでいる間にゆっくりと食事ができたから、
   私は満足なのだがな。」
グマ「………オイ。(怒)」

しれっと言うルギアをマッスグマはぎろっと睨みつけるが、
ある種の殺気を感じたルギアは素早い動作で森の方に首をぷいっと背けた。

グマ(こいつだんだん悪知恵をつけてきたな…。)

文句でも言ってやろうと思ったが、
勉強の疲れもありそんな元気も湧いてこなかった。

ルギアのほうも休憩する気なのか、
またいくつか木の実を見つくろうとマッスグマから少し離れて場所で、
しゃりしゃりと食べ始めた。

グマ「はぁぁ…、まったくもうちょっと考えて教えてくれよな…。」
ルギ「まあ多少は覚えたのだろう、結果オーライというやつだ。」
グマ「あのなぁ…。」
ルギ「それより早く食べないと、全部食べてしまうぞ。」
グマ「だから考えて食べろって……てかもうほとんど無いし…。」

マッスグマの言うとおり、
最初は彼の背と同じくらいどっさりと積まれていた木の実が、
いつのまにか程んど無くなっていた。

ルギ「お前が覚えるのに時間をかけすぎたからな、おかげで木の実だけで腹がいっぱいだ。」
グマ「うぐっ…。」

マッスグマが複雑な顔をしているのを横目に、
ルギアは再び2~3個木の実を【サイコキネシス】で引き寄せると、
さっきと同じようにしゃりしゃりと食べている。

グマ「まぁいいか…じゃあ俺もちょっと休むかな…。」

ずっと座りっぱなしで疲れたのか、
彼はぐーっと背筋を伸ばすと仰向けになって寝転がろうとした。

ふと急にルギアが翼をゆっくりとマッスグマのほうに向けたかと思うと、
その指先にぽぅっと青白い光がともりゆらぎは始める。
するとマッスグマの体の周りにもその光と同じオーラが包み込み、
横になる途中のアンバランスな格好で彼の体がぎしっと空中で停止した。

木の実を浮かせたりしたときにも使っていた、
【サイコキネシス】の光だった

グマ「う…うわっ!なにす…!」
ルギ「あぶないぞ。」

マッスグマの抗議の声が終わらないうちに、
ルギアはくるっと指を空中で回転させる。

グマ「うえ…っ、ふぎゃっ!?」

その動きに合わせてマッスグマの体が空中で一回転したかと思うと、
べちゃりという音とともにうつぶせに地面に落とされた。

マッスグマが地面に落ちたのを確認すると、
彼の体とルギアの指から青白い光が消えルギアはゆっくりと翼をおろした。

グマ「な…なにすんだよ…。」

うつぶせに倒れ、
ひくひくと痙攣したままマッスグマはうめき声をあげる。

ルギ「…そこにある花を見て見ろ。」

倒れたままの彼のそばを指さしながら、
ルギアは静かな声で言う。
その言葉につられるようにマッスグマがくいっと首だけを動かしてみて見ると、
彼が寝転がろうとしていた地面の近くに、
可愛らしい花弁をつけた花が小さくゆらゆらと揺れている。

グマ「なんだ…これ?」
ルギ「そいつは『すいみん草』という。」
グマ「すいみん…そう?」

聞きなれない名前に、マッスグマは起き上がりながら疑問の声を上げる。

ルギ「うむ、お前も『すいみんのタネ』は知っているだろう。
   あのタネが成長して花をつけたのが『すいみん草』だ。」

ルギアは手に持っていた残りの木の実を口に放り込み、
しゃりしゃりと咀嚼しながら説明を続ける。

ルギ「気をつけるのだぞ、そんなに小さくても花粉にはタネと同じねむりの力が込められているからな。
   一息吸い込めばたちまち眠りこけてしまうのだ。」
グマ「へぇー…。」

ルギアの説明を聞きながらマッスグマは感心したように彼のことを見つめる。

『すいみん草』の説明もあいかわらず見かけに反して分かりやすい説明をしていたのだが、
それよりも自分がそんな草の近くで気がつかず寝転がろうしていたのを、
さりげなく助けてくれていたことににちょっと驚いていたのである。
てっきり木の実を食べることしか考えていないとも思ったが、
ルギアなりに危険な目に合わないよう気を使っていてくれたらしい。

グマ「あ…あのさ…。」
ルギ「うむ、なんだ?」

マッスグマは顔を少し赤くしながらも、
一応助けてくれたことにお礼を言おうとする。

グマ「いや…ありがと……。」

ふと、彼の視界の隅に何か白くてくねくねと蠢く何かが草むらの中にいるのが見えた。
しかも、だんだん自分に近づいてきているようである。

グマ「ふんぬ!」
ルギ「むっ!」

マッスグマは自分の足元にその白い物体が近づいてくるのを狙い、
むぎゅっとそれを踏みつける。
案の状その白い物体はルギアの長い尻尾であった。

ルギ「うむ、おしかった…。」
グマ「おしかったじゃねえ!何する気だったんだよお前!!」
ルギ「いや、木の実ばかりで口の中が甘ったるくなってしまったのでな。
   口直しにお前でも放り込んでおこうかと思ったのだが。」
グマ「口直しに食われてたまるか!!」

まったくお礼を言おうとした瞬間にこれである、
あいかわらずこのルギアが何を考えてるのかが分からなかった…。

ルギ「むぅ…仕方ないな。……………隙あり!」
グマ「へ……うわぁあ!うむぅ!!」

がぷっ!!

一瞬あきらめるようなそぶりを見せておいて、
ルギアはフェイントのように素早く首を伸ばしマッスグマの上半身にかみつく。
尻尾を押さえていてすっかり油断していたマッスグマは、
避ける暇もなくルギアの口に取り押さえられてしまう。

むにゅ……ずりゅ……じゅるじゅる……!

マッスグマの体がルギアのぷにっとしたピンク色の舌ベロに抑えつけられ、
お腹や顔を余すことなく舐めあげられる。

グマ「うえっぷ…!や…やめろ…うむぅむぐぅうう……!!」
ルギ「まあそういうなもう少しだけ…。」
グマ「もう少しじゃな……うあぁぁ…!!」

ルギアの顎に挟まれながらもじたばたと暴れるマッスグマだったが、
ルギアはそのまま首を上に傾けると彼の体が重力に従ってずりゅずりゅと口の中に収められていく。

マッスグマという肉の味に、
ルギアもおもわずむしゃぶるように彼の体をむぐむぐと味わっていく。
若干最初に出会ったころよりも、
運動不足のせいかお腹の部分がぽってりと軟らかくなっていて、
その部分が特に味が出ていて美味しかった。

すっかり彼の体を口の中に取り込み、
れろれろと味を楽しむように舌を動かす。
マッスグマの体にぬるぬるとした舌が彼の顔に覆いかぶさるたびに、
口の中から苦しそうにあえぐ声が漏れてくる。

グマ「ひゃうっ……、や……やめ…ろ…よ…。」

しばらく舐めていた後に、
今度は味を堪能するようにルギアはくにくにと優しくマッスグマの体を甘噛みをする。
ルギアの白い牙が押さえつけるようにマッスグマの背中を押しつぶし、
痛みこそないものの口の中の彼が小さく悲鳴をあげる。

くに…くにくに…ぐにゅぐにゅ…!

牙の動きが止んだと思ったら、
再びぬるっとした太い舌がにゅる~とマッスグマの腹の前まで伸びてきて、
さらにマッスグマの体を思う存分舐めまわし始めた。

じゅるる、じゅる……れろん…れろれろ…。

ルギ「うむ、お前は相変わらず美味しい味をしているな♪
   まあいい、そろそろ出してやる。」

しばらくの間マッスグマの味を楽しんでいたルギアだが、
ある程度満足するとじゅるりとたまった唾液を呑み込み、
口の中で暴れていたマッスグマをぺっと吐き出す。

できることなら一度胃袋にも収めたいくらいだったが、
さすがにそこまでやったら後で延々と文句を言われるのは間違いないだろう…。
名残惜しさを感じながらも大量の唾液に包まれたマッスグマの体が、
べしゃっと音を立てながら草むらの中に落ちた。

グマ「うぶっ……!」

口の端に垂れる唾液を舐めとりながら、
ルギアは後味の余韻を楽しむように口の中を舌で舐めとっている。

ルギ「ふぅ、うまかったぞ。飲み込めなかったのが残念だな。」
グマ「お前なぁ……。」

べっとりとまとわりつく唾液で汚れながら、
マッスグマは恨めしそうにルギアを見上げる。
本当に…、
本当に心の底からこいつが何考えているのかマッスグマには分からなかった。

何も考えていないように見えながら全てを見透かしたように動いたり、
逆に読んでいたかのような対応をしながら実はただの偶然だったり…。
やることなすこと全てがマッスグマには到底理解できそうに無かった…。

グマ「ほんと変なやつ……。」
ルギ「む、何か言ったか…?」
グマ「いや、別に……。」

こうしてマッスグマは唾液まみれになりながらも、
しばらく寝そべったままぐったりと疲れ切っていたのだった。


その2です、
本格捕食展開にちょっと空きがありそうだったので、
準捕食行為の舐めまわしの刑を執行してみました。
鬼畜な作者でごめんねグマ、
君の犠牲は忘れない。(マテ



ちなみに文中ででてきた『すいみん草』について補足を。
まず分かっておられる方もいると思いますが、
『すいみん草』は管理人の思いつきによるオリジナルです、フィクションです。
当然ですが実際のポケモンのゲームにはどの作品にも出てこないのでご注意を。
タネがあるから花だってあるんじゃないかと思ってやった、後悔はしている。
(・ω・`)

『すいみんのタネ』の方はポケモンダンジョンの方に出てくる道具です、
使うと一瞬の間にねむり状態になってしまい、
身動きができなくなっちゃう道具です。

ダンジョンのねむりは、
敵に攻撃されようが横に立たれようが起きることが無いので、
バンギラスとかのそばでねむり状態になってしまったら、
抵抗することもできずになぶられちゃいますよ♪(捕食的な意味で)
(・ω・)
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お返事です
>>voreさん

ミスご指摘ありがとうございます♪
でもこれどっちなんでしょうね、
自分は「あらば」かと思ってたんですが、「あれば」も正しいような…?
せっかくなので修正しておきます♪

テストですか、頑張れ、超頑張れ!
テストが終わったらルギャ様に食べてもらうのをご褒美にすればきっと頑張れます♪

お食事処はは全国の学生さんを応援しております。
テストなんてハードにボアしてもらえばいいと思うよ。(←怖いから


皆さんコメント&拍手ありがとうございました♪
森クマ(管理人) 2009/10/04(Sun)23:47:27 編集
ミス発見です!
ミスの発見です!
一番はじめの台詞を話してる人がルカ「であるからして〜〜〜次に」になってますよ!
台詞はまちがってないのですが台詞を話してる人(ポケモン)がルカに.........!
きっとお腹からきこえてるんだぁぁぁΣ( ̄* ̄;

本題

うぉぉぉ!!!

やっぱり僕の勘違いかな??('Д`)

それとも住んでるとこの言葉の関係とか!?(スミマセン
すいみん草!いいアイディアだと思います!それならば対抗してばくれつのたね=ばくれつ草!?(アブネェ&タイコウ*パクリ〇

応援ありがとうです(ノ_・。)

もうなぜか勉強集中出来なくて気がついたら携帯手に持ってピーロロピーロロ............

出来るだけ頑張ります!
vore 2009/10/05(Mon)00:16:59 編集
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森クマ
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展示するのも恥ずかしい物しか置いていませんが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
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更新日 2014年  1月17日
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