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気持ち良さそうにお腹を撫でている。
時折ふわぁっと大きなあくびもしていて、ずいぶんと退屈そうだった。
「そろそろ動きを見せてくれないもんかねぇ…。」
バンギラスはその中にいるであろうサンダースの様子をうかがう。
時々ピリッと電流が走る感触は感じるものの、
前に喰らった【かみなり】に比べればどうってことのない威力であった。
「腹が膨れるだけ損はしてねえしな…。」
彼の丸々と膨れたお腹からは、
早くもこぽこぽと消化の始まりを告げる音が響いてきていた…。
「たまには食いごたえのある奴でもうろついてないかねえ…!」
彼からしてみれば今日の小さな獲物達だけでは、
まだ腹八分目も食べてはいないようだった。
帰ってくる時に食べた二匹のチビ犬達は、
二匹といっても小さすぎて食事の時間の前にとっくに消化済みだったし、
食堂で食べたパン程度なんかでは腹の足しにもならないだろう。
まあ少しは出てくることの方に期待はしていたが、
それはサンダース自身の力で出てこなくては意味無いのである。
自力で出てこないのなら、吐き出してやる気なんて毛頭無かった。
「まあ、そんだけの奴だったってことだしな……。」
このまま夢見心地で獲物を消化してしまうのも悪くは無い…。
そう思い、彼はうとうとしながらと静かに目を閉じた。
…その時である。
バンギラスは眠そうにしていた目をすぅっと細める。
一瞬気のせいかとも思ったが…。
バンギラスはにぃぃっと不敵な笑みを浮かべる…。
どうやら彼の目論見通り、
胃袋にいるであろうサンダースの反撃が始まったようである。
彼はこれを待っていたのだった…。
「勝負だ小僧!!」
中にいるであろうサンダースが胃壁に押しつぶすされるが、
電流の威力は全く弱まらず、彼の体中にその衝撃が走って行った。
「くそっ、今度は負けねえんだよっ…!!」
必死に彼はサンダースの電撃をこらえている。
その姿はまるで、電撃に耐えきることが目的のようにも見えた。
なぜなら、バンギラスの表情は電撃に苦しんでいるというより、
まるで勝負を楽しんでいる時のような笑みを浮かべていたのだから…。
※
自分の力に達しない者たちは全て食べる対象のようなものであった。
大きさも種族も関係ない、
ようは自分より弱い者はみんな彼にとって『獲物』なのである。
食事と同じぐらい好きなことが『戦う』ということだった。
戦えば自分と相手との力の差がそれこそ一目瞭然で分かるからである。
彼が勝てば相手には『獲物』として消えてもらうだけだし、
負けたなら彼自身がさらに力をつけてからもう一度叩き潰す。
そうして勝てたなら今度こそ腹の中へと消えてもらうという、
いわば彼自身の決めた戦いのルールのようなものだった。
彼にはある種の堪が働くようになっていた。
『相手の成長の度合いをなんとなくだが見抜く』
こいつの成長はもう終わっているだとか、
そんなある種の観察力のようなものに彼は長けていたのである。
生まれ持ってというより、自然と身に着けていた力。
これに気が付いてからは、
彼は今までのルールにもう一つだけ付け加えることにした。
彼にとっても大したことの無い相手なら別段今までと変わらずに食ってやるだけである。
だがまだまだ強くなりそうな者を、
成長途中で食ってしまうというのは戦い好きな彼にとってもったいないことであった…。
そうして成長した者達に晴れて勝利してこそ、
食べてやった時の満足感は計り知れないものがあるというものなのだ…!
だからあの小娘はさっさと見逃したし、
このサンダースにはもう一度戦いを仕掛けている真っ最中なのである。
「…それでもてめえは…一度このオレに勝ってんだからな……!」
バンギラスは呻くように腹の中のサンダースに語りかける。
彼は成長の余地のあるものを見逃すことは何度でもあった、
だがそんな者達に負けたことは一度も無かった。
…そもそも彼が負けること自体ほとんど無かったことなのである。
見逃す余地すらないほど、強いとは言えないポケモンだと思っていた…。
だが森でこのサンダースが放ったであろう【かみなり】も、
そして今こいつが使っている電撃も、
百戦錬磨の彼を押し勝つ程の実力を見せていた…!
だが疲れているのは腹の中のポケモンも一緒であった…。
だんだんと電流の威力が弱まりを見せ始め、
体中に広がる痛みが少しずつ収まってゆく…。
ぐっと足を踏ん張り、ありったけの力を込めて自分の腹を殴りつけた。
”ドゴォッ!!”っという鈍い音が部屋中に響き渡り、
中にいたポケモンに激しい衝撃が伝わったのを彼は感じた。
「はぁ……はぁ……!」
部屋に静けさが戻ってくる。
バンギラスは這いつくばるように両手をつき、
荒い呼吸を何度も繰り返していた。
だがその表情には勝ち誇ったような物が混じっている…。
「へへ、ザマア…ミロ……!!」
「オレの…勝ちだ………うぶっ…!?」
いくら彼が鎧のような皮膚や屈強な意思を持っていたとしても、
身体の方はすでに限界に近い状態だったのである…。
彼は苦しそうに両手で口に抑える。
だがずりゅずりゅと音を立てて昇っていく塊を、
限界に近い彼がこらえきるのは到底無理なことであった…。
「がっ……ぐげっ…ぐぼはぁっ……!!」
大量の唾液とともに地面に落ちる。
「うえぇ……けほっげほっ!!」
サンダースは激しくむせ込んでいる。
ふさふさとしていた毛もべちゃべちゃに濡れて汚れ、
見るも無残な姿になているが、一応息はしているようであった…。
バンギラスがぽかんとした表情で見つめている。
「ちくしょう……これで…二敗かよ……。」
悔しそうな口調ではあるが、彼の口元は微かに笑っている…。
「あ…あれ……、助かった…の…?」
サンダースは弱々しく呟くと、むくりと上体を起こす。
全身疲れきっているようで、
体中はマヒしたかのように痺れてうまく動けなかった。
「もう、ひどい目にあったよ……!」
バン「よう、元気そうじゃねえか…!」
ダース「へ……、うわっ!?」
あのバンギラスがにぃっと笑いながら彼のことを見ていた。
あの胃袋から出ることばかり考えてて、
出た後のことを考えていなかった彼は思わず声をあげる…。
バン「安心しろよ、」
「吐いてすぐ空気になんかならねえからよ…!」
ダース「…え、あ、うん…。」
「……うわぁ…オイラの体……。」
サンダースは自分の体を眺めながら答える。
体中がべとべとと涎まみれで、
せっかく洗ってもらったのにまた汚いものに戻った気分だった…。
バン「んなこたぁ今は別にいいだろ…、」
「……はぁ、オレ本当にこんなのんきな奴に負けたのか…?」
ダース「……?」
サンダースはきょとんと首をかしげる。
小声でよく聞こえなかったのだが、
彼はこのバンギラスに何かしたのだろうか…?
いつの間にか意識が飛んでいたのだが、
どうやら彼の電撃のおかげで吐き出させることができたようだった…。
実際バンギラスの方も立ってるのがやっとな状態なのだが、
未熟なサンダースではそこまで見ることができていないようであった。
ダース「……ほえ?」
どう…というのはやはり今後の行く当てとかであろうか…?
バン「…お前、ほんとに旅人になる気あったのか…?」
ダース「う…。」
行く当て無しで旅に出た…って、
無鉄砲かただの考え無しかなだけであるのだが…。
バン「じゃあ行く当ては、頼れる知り合いとかは、
「どっかのギルドとかの紹介状とかは…?」
ダース「…むぐっ。」
バンギラスはふぅっと大きく息を吐いた。
ダース「ほへ…?」
「う…うん、言ったけど…。」
表情こそうまく読み取れなかったが、
なんだかニヤついているように見えた。
まるで捕まれとでもいうような感じであった。
「旅人になるより、もっとはやく強くしてやるぜ…!」
ダース「…え、…本当…!」
バン「まあお前次第だ、どうする…?」
とてもじゃないけど嫌な予感しかしなかった…。
…けど…。
バン「ん、まあな。」
「少なくてもオレはお前が強くなるって確信してるけどな…!」
こわい…だけどこの人なら確かに彼をちゃんと鍛えてくれるかもしれない…。
そんな期待から目をそむけることなんて、彼にはできなかった。
「き…きき…鍛えてくれても…いいよ!」
バン「ん、おお。」
「まあいいぜ、『消化』はしないでおいてやるよ♪」
ダース「本当に…!」
バン「ああいいぜ、なんなら指きりでもしてやろうか!」
食べないでいてくれるなら任せても大丈夫そうだろう…。
バン「おう、こっちこそよろしくな♪」
サンダースは立ち上がる。
そんな彼を見ながら、
バンギラスは内心小さくほくそ笑んでいた。
(『消化』は…な♪)
(……それに。)
バンギラスは自分よりも小さいサンダースを見る。
行く当てが決まって安心しきっているのか、
ふぬけたように笑顔を浮かべている彼からは、
さきほどの電撃の威力を放っていた姿など想像もできなかった…。
(ま、それまでは楽しませてもらうぜ…♪)
彼の手でこの未熟者を限界育て上げてやる、
それに勝ってからでも食べてやるのは遅くは無いだろう…。
ごくっと生唾を飲みこんだ…。
実力を持った敗者と実力の無い勝者、
奇妙な二人組の物語が始まった。
最恐の相棒との出会い、
サンダースの最悪はまだ終わらない…。
どうもです、その8完成でございます!
また日記が先からで失礼します、
またまた文章量が多くなってしまった…。
そういえば日記と小説って、
どちらが気の方が読みやすいんだろうか…?
もし日記が先でも大丈夫なようたら、
試しに日記を先で書いててみようかしら?
そうすれば、
小説がぐだぐだになったときに先に言い訳ができ…、
な…なにをするやめr(バクンッ!
※
そういえば、
一応「最恐時間」、次回で最終回の予定でございます♪
ここまでお付き合い頂けた方ありがとうございます、
最終回も早く描き上げなくては!
そしてこれが終わったら、
頂いたリクエストイラストの方に移りたいと思っております!
…あれ、その間の日記ネタどうしよう…?
(´・ω・)
どれくらい時間が経っただろうか、
サンダースは再びバンギラスの部屋に戻ってきていた。
当然、部屋の主のバンギラスとともに…。
サンダースはぽんぽんとお腹を叩く。
普段小柄な彼だったが、
ずいぶん食べたのか、今はお腹はぷっくりと丸く膨れていた。
彼の近くで腕を組んで立っている。
ぽりぽりと片手で頭をかき、
呆れた様な表情でサンダースを見ていた。
「お腹も空いてたし…。」
バン「ここの飯がうめえのは知ってるけどよ、」
「…まあいいか、この方がこっちも都合がいいしな。」
ダース「……ほぇ?」
サンダースはきょとんと首をかしげる。
バンギラスの方はもそもそと小さなパンをかじってるだけであった。
あんなのでこの大きなポケモンは満腹になるのだろうか…?
「あれだけで足りるの?」
バン「ん、オレか?」
「まあ先にちっと食ってたしな。」
「……それに。」
そのままゆったりとした動作で尻尾を横に伸ばすし、
まるでサンダースがベッドを下りるのを阻んでいるかのようにも見えた。
ベッドに座っていたサンダースは、
その妙な動きにいぶかしげな表情になる。
バン「それに、」
「腹が減った時用に『デザート』も用意してたしな…。」
ダース「え、『デザート』もあるの…♪」
サンダースは探すようにきょろきょろと部屋の中を見渡す。
料理とデザートは別物だというが、
お腹もぱんぱんなはずなのにとても嬉しそうな顔である。
バン「ん、そこにあんじゃんかよ。」
ダース「へ、ここ?」
サンダースは不思議そうにベッドの後ろを見て見る、
当たり前だがそんなところに『デザート』のたぐいは置いていなかった。
バン「はぁ、ほんとに鈍いんだなお前…。」
ダース「…?」
「鈍いってなに……がっ…!!?」
突如突き上げられるかのような衝撃が首元に走り、彼の体がグイッと浮き上がる。
持ち上げられたのだということに気付くのに少し時間がかかった…。
「え、なに…!!?」
バン「おめえな、隙がありすぎるにも程があるぜ…。」
バンギラスは彼の首元を掴んだまま話しかける。
その顔は先ほどまでと変わらず、にぃっと不敵な笑みを浮かべていた。
「『デザート』を用意しといたって。」
「ずっと居ただろうがちょうどいいのが…、」
「ここまで言えば誰が『デザート』かぐらい分かるだろ…?」
流石の彼でもバンギラスのその意図が読み取れてしまったのである…。
「『デザート』って…オイラ…!?」
バン「おう、正解だぜ…♪」
ダース「…ひぐっ…うわわぁぁぁ!!?」
「い…嫌だあ!放してよぉ!!」
何とかバンギラスの魔の手から逃れようともがく。
彼の体がまるで石か何かのように固くこわばり、
唯一彼に残っていた暴れる自由さえ奪われてしまう…。
「な…なに……これ……!!」
バン「【こわいかお】だ、」
「前にも使ってやっただろ…!」
バンギラスは低い声で彼に語りかける。
見つめているだけであの時の恐ろしい口の中の記憶が蘇ってくるようだった…。
一度食べられた自分がもう一度食べられるわけなんか無いと、
心のどこかで安心していたのだろうか…。
そんな保障どこにも無いのに…!
「オイラ……もう……!!」
バン「あ、どうしたよ?」
「怖くて村にでも帰りたくでもなったか…坊主…!」
ダース「ひっ……ひぃぃっ……!」
バン「今日村から出てきたおめえだ、」
「別にこの町に知り合いが居るとかって訳じゃねえんだろ。」
「ここで食っちまっても誰もお前が居なくなったことに気付かないって訳だ…!」
ダース「ひぅっ…!?」
サンダースは思わず目を見開いた。
今日旅人になったサンダースに待ち合わせの人などいるわけがない。
もしここで食べられてしまえったら、
誰も彼を見つけても助けてもくれないのだ…。
にやっと笑いながらバンギラスはゆさゆさと軽く揺らす。
「その顔見ると、どうやら図星だったみてぇだな…♪」
ダース「……うぐぅ…。」
バン「どうやら、本当に食っても問題無さそうだな…!」
それは…やっぱり自分を…!!
バンギラスの大きな口がゆっくりと開いていく。
どろっと垂れているてらてらした涎…。
二度と見たくないと思っていたあの口の中だった…!
サンダースの頭もそれに合わせて口の中へと侵入していく。
むはぁっと獣臭いバンギラスの息が顔に吹きかけられ、
生暖かい唾液がゆっくりと頭を伝って落ちていった。
「やめて、食べないでぇぇ!!」
その悲鳴すらもバンギラスの暗い口の奥に飲み込まれていく。
だが当然そんなことでやめてくれる相手ではなかった…。
ダース「い…嫌ぁ……うむぅ…!?」
口を開けたままのバンギラスの声が、サンダースの耳に聞こえてくる。
それと同時に彼の顎がぶにゅっとした感触とともに、
バンギラスの舌べろに押さえつけられた。
それでも上下の顎であむあむと咀嚼するようにサンダースの体を噛み、
時たまじゅるじゅるとその味の染み込んだ唾液をすする。
外で垂れる尻尾が唾液と舌のおぞましさにぴーんと伸びている。
僅かにもぞもぞと動く彼の後ろ脚が、
ひくひくと痙攣するようにバンギラスの口の外で揺れた。
ゆっくりと…だが着実にサンダースの体を喉の奥に引きずり込んでゆく。
【こわいかお】の力に完全に支配された体が、
まるであの時のように彼の思い通りに動いてくれなかった…。
少しずつバンギラスの口の中に飲み込まれていく…。
最後とばかりにバンギラスがグイッと首を持ち上げ、
彼の体が口の中にズルンッと落とし込まれると…。
サンダースの体が完全に見えなくなった…。
「ん~、やっぱりなかなかの味だぜ…♪」
ダース「あぅ、うわっ…あむうむぅ……!」
黄色い毛並みがねっとりとした唾液で汚れていく。
本来の強度が落ち、舌でなぞられるだけでくしゃっと毛先が崩れた。
「ひ…ひぁっ…!?」
暗い喉の奥に少しずつ侵入していく。
彼の体ごとこの深淵の穴に落とし込まれてしまうのだろう…。
それはすなわち……。
「もう……もう、食べられたくないよぉっ……!!」
バン「ほう、今回はなかなか強気なこと言うじゃんかよ…!」
するとふいにバンギラスが話しかけてきた。
サンダースは涙を浮かべたまま顔をしかめる。
「そんなに出してほしいのか?」
ダース「え……、うん…!」
バン「ん~、どうすっかなぁー……。」
サンダースはわらにもすがる思いで返事をする。
助けてくれるなら何だってする。
そんな気にさえなっていた…。
最後までは言わせてもらえなかった…。
バンギラスの舌がぶんっと喉の奥に向かってくねらされ、
上に寝転がっていたサンダースの体が宙に浮いた。
彼の目の前に真っ暗な穴が広がっていき……。
そのまま抵抗することすらできず、
彼の体がズブズブと穴の奥に引きずり込まれるように消えていく…。
ただ気がついたときには後ろ足までが穴の奥まで入り込み…。
サンダースの体はバンギラスの口内から姿を消した…。
バン「そんなに出てきてえんだったら、」
「また自分の力で這い出てくるんだな…!」
その6完成でございます、
いつもより時間がかかった上に、
いつもの倍はgdgdになっちゃったよ…。
まだまだ練習が足りませぬ…orz
(´・ω・)
たくさんのリクエスト企画へのご参加、
本当にありがとうございました!
いまのところ来ているリクエストの内容に大きな問題はないようなので、
現在頂いたリクに関しましては全て了解いたしました♪
また後日リクエスト内容をまとめた記事を載せますので、
「私のリクが無い!」とか「リク内容間違えてるわボケ!」、
などございましたらお気軽にご連絡ください。
あと肝心の募集期限についてわすれ記述漏れがあったので、
リクエストの募集は12月15日火曜日23:59までとさせていただきます!
丁度募集をかけてから一週間だし、だいじょうぶかな…?
(・ω・)
それにしてもグマ君被食者なリクが多いことに感激でございます、
愛されてるなー彼。(捕食的な意味で)
ところでリクエストの被食者の項目に、
「マッスグマ」で描いて頂いた方。
これってうちのグマ君のことですかね?
もしただのマッスグマという意図で書いていらしましたら、
ぜひ管理人の方にお知らせください!
連絡がないようでしたらとりあえずグマ君基準で描かせて頂きますゆえ!
…まあどっちでもそんなに変わらないんですけどね…♪
(・ω・)
追記:
小説の文章が長く、ブログでの表示が重いようなので、
試しに続きの方とと入れ替えてみました。
これで変化が無いようならちょと修正しないとなぁ…。
ご迷惑かけてすみませんです!
(・ω・)
バンギラスは一人、のしのしと通路を歩いていた。
通路は白い電灯がぽつぽつと設置されていて、
まるでどこかの研究施設の廊下のようなイメージが漂っている。
通路の壁にはいくつもの扉が並んでいる。
扉の横には何か足が他のようなものがプレートになって取り付けられている。
ここがバンギラスの部屋なのであった。
彼はんーっと腕をリラックスするように伸ばしながら部屋へと入った。
彼は手探りで扉の横の壁をごそごそと探ると、
やがて何かのスイッチをカチリと押す。
すると部屋の中の明かりがパッとつき、
室内の様子が見えるようになった。
バンギラスの大きさでも楽々収まりそうなベッドに小さな机、
隅に方にはクローゼットのような物入れや、
他の部屋に通じているのか扉が一枚壁に設置されている。
シンプルを通り越して殺風景な部屋だったが、
彼にとっては愛すべき我が家であった。
くたびれたように彼は先ほどと同じように体中を伸ばす。
ずいぶんと疲れていたのか、
そのまま持っていた荷物をぽいっと放り投げた。
ぽすっという音を立ててベッドの上に着地し、ころんと転がった。
彼は後ろ手で電灯のスイッチのそばにあるもう一つのスイッチをポチっと押す。
彼の入ってきた扉がウィーンという音とともに閉まり、
どこかでカチリという音が響いた。
どうやら扉の鍵が閉まったようである。
その端に腰かけ布袋を手に取った。
彼がここまで大事に持ち運んできたおかげか、
袋のどこにも破れた様子は無く、口もしっかりと紐で縛ってあった。
中に何か入っているのかごろごろと何かが転がる感触が伝わってくるが、
それ以外の反応は特には無かった。
彼は袋の口を縛っている紐に手をかけると、しゅるしゅると解いていく。
しばらく紐をいじっていると、固く結んであった口が緩んできて、
やがてスポッと紐の全てが解ききれた。
袋の中には黄色い『木の実』が大量に詰められており、
爽やかな果汁の臭いがふわっと彼の鼻に漂ってきた。
「そういや町で振り回しちまったもんなぁ…。」
黄色の木の実を一個取り出すとひょいっと口の中に放り込む。
酸っぱい木の実の味が口中に広がり、
彼はしゃくしゃくと美味しそうに味わった。
「やっぱたくさん採ってきて正解だったな♪」
中から今食べているのと同じ木の実がいくつもごろごろと転がり落ちてきて、
彼の白いベッドが鮮やかな黄色に埋め尽くされていった。
突如、木の実とは違うもっともさもさとした黄色の塊が袋の中から落ちてきた。
その塊はベッドの上に転がり落ちると、
バンギラスは「んっ?」とおもむろにその塊を見る。
「こいつのことすっかり忘れてたぜ…。」
チクチクととがった硬い毛並みと、
同じくふさふさと硬めの毛でおおわれた黄色いポケモンがぐったりと横たわっている…。
バンギラスが森で拾ってきたサンダースと呼ばれる種族のポケモンであった。
自慢のぴんっととがった体毛もなんだかひどく薄汚れて見えた…。
ぱっと見ただけでは怪我らしい怪我はしていないようだが、
見ようによっては弱って衰弱しているようにも見える。
ぴくりとも反応が返ってこない…。
「まあ、起きなきゃ起きないで食っちまってもいいんだが…。」
彼はぽりぽりと頬をかいた。
バン「…ん?」
何か小声で呟いたように聞こえた。
サンダースの声を聞き取ろうと静かにする…。
…すると。
「もう食べらんないよ……むにゃむにゃ…。」
バン「はぁっ…?」
そのあまりにもとぼけた寝言に思わず彼の口から声が漏れる。
よくよく観察するように見ると幸せそうな寝息をすぅすぅとたててるうえに、
口の端に涎まで垂らしていた…。
普通自分を食った奴に捕らわれているというこの状況の中で、
ここまで幸せそうに寝ていられるだろうか…。
彼はサンダースの頬をぺちぺちと叩いた。
呻くように小さな声をあげて、ゴシゴシと前足で目元をこする。
やがてうっすらとその目が開き、サンダースは静かにむくりと上体を起こした。
状況が分かっていないのか、ぼんやりした顔でキョロキョロと辺りを見回している…。
「てか…ここどこ……?」
バン「よう、ようやくお目覚めだな坊主…。」
バンギラスはぬぅっと顔を近づける。
しばらくはほけーっとその顔を見つめていたサンダースだったが、
何かを思い出したのか、突如ビクッと体を痙攣するように震わせた。
バン「ん、どうした?」
ダース「で……出たぁぁぁぁ!!!」
叫び声とともに飛びあがるとその顔を押しのけてベッドから転がり落ちる。
「…う…うひゃぁ……ひゃぁぁぁっ…!!」
バン「お…おいおいっ!」
バンギラスが珍しく狼狽するようにうろたえているが、
彼の方はバタバタと慌てたように扉の方へと走り…。
「な…なんで開かないの…!?」
当然そんなことで扉が開くわけもなく、彼は扉の前で途方に暮れていた。
そんな彼の後ろにのしのしとバンギラスが歩いてくる…。
「いやだぁ……こっち来るなぁっ…!!」
バン「んだよ…、人を化けもんみてえに言いやがって…。」
バンギラスの方はそんな彼となかなか会話にならず、
だんだんイライラと不機嫌な顔になってくる…。
ダース「ひぃぃ、いやぁあ…!」
「もう食べられるのは嫌だぁっ!!」
ふいにそんな彼の耳に「プチッ」っとなにか妙な音が聞こえてきた…。
すぅぅぅっと大きく息を吸い込んだ。
…そして。
吠えるような大声で叫んだ。
「ギャ-ギャー騒いでんじゃねえっ!!!」
んぐぅっと口をつむぐ。
彼の頭にぽたぽたとバンギラスの唾液が落ちるが、
それにも構わずバンギラスはさらに言葉を続ける。
「それが分かったら少しは静かにしやがれっ!!!」
サンダースの耳がキーンっと木霊するように鳴る…。
バンギラスの口の中でぬらぁっと動く舌べろや、
生えそろった白い牙にまっ黒な喉の穴などが彼の目の前に突きつけられて、
ゴクッと怯えたように小さくサンダースの喉が鳴った…。
絶えず流れてくるぬるぬるとしたバンギラスの体液…。
揉みほぐされて転がりまわされて…、
そんなひどい目に会った思い出も今ならはっきりと思い出せる。
ダース「は……はい……。」
バン「うっし、」
「分かりゃあいいんだよ…!」
にぃっとバンギラスは笑いかける。
次にこの人のご機嫌を損ねようものなら、
次こそ本気で食べられてしまうだろう…。
いくら怖くても、これだけは聞いておかねばならない…。
バン「…あ、なんだよ?」
ダース「えっと…、」
「ここは…どこなんですか……?」
バン「ああそうか、」
「そういやお前気絶してたんだし、分かるわけねえよな…。」
にっとサンダースに笑みを浮かべてバンギラスは口を開いた。
「まあ、捕食者どもの巣にようこそってな…♪」
ダース「………ほぇ…?」
自分が今どういう場所にいて、
そしてどうなってしまうのかもこの時の彼にはまだよく分かっていなかった…。
まさか自分が、
さらなる最悪に向かって歩みだしてるなんてことさえも…。
03 | 2025/04 | 05 |
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(・ω・)
諸注意:
初めてきてくれた方は、
カテゴリーの『はじめに』からの
『注意書き』の説明を見ていないと
色々と後悔する可能性大です。
(・ω・´)
イラスト・小説のリクエストは
平時は受け付けておりません。
リクエスト企画など立ち上げる際は、
記事にてアナウンスいたしますので、
平時のリクエストはご遠慮くださいませ!
(・ω・`)
『Sorry. This site is Japanese only』
『絵チャット入口!(・ω・)』
絵茶会にて
ポケモンバトル交流も行ってます!
(行っていない場合もあります。)
どなた様でも参加大歓迎ですので、
絵茶会中のチャットにて
お気軽にお申し出くださいませです♪
『ともだちコード名簿(・ω・)』