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紫色の生き物の腕が僕達に伸ばされ、
仲間の一人の足にむんずっと掴みかかる。

ひぃっと声をあげ彼が足をぶんぶんと振って振りほどこうとするが、
相手の腕は彼を掴んだまま離さず、
むしろどんどん足から体に向かってぐにゃりと伸ばされ、
彼の体が徐々に紫色に包まれていく。

僕の横にいた仲間がそれを見て急いで駆けだし、
掴まっている仲間を助けようと無我夢中に掴みかかる。
しかし、
彼の力でも相手を引きはがすことができず、
逆に駆け寄った彼までも紫の物体に包みこまれていき、
二匹の腕や足が苦しそうにもがいている。

とりこまれていく仲間の腕が、
助けを求める様に僕に向けて突き出されているように見える。
僕は何をしているのだろうか、
仲間がピンチに陥っているのが分かっているはずなのに、
どうしても彼らのもとへと足が進んでくれない。

怖い、
こんな薄暗く陰気臭い所、
しかもこんな訳の分からない状況でなんか死にたくない…。

どうせ僕が行ったところで彼らを助けることなんてできやしない。
僕にはそんなたいそうな力はないのだ、
僕がここで攻撃したところで彼らの二の舞になることは明白だった。
どうせ助けることができないのなら
逃げてでも生き延びるのが正しい選択なんじゃないのか?

そう思った瞬間には僕は彼らとは反対の方向へと駆けだしていた。

仲間が助けを求めている、
必死に声にならない叫びで僕を呼んでいる。

僕は両手を耳に当てて声が聞こえないようにして走り続ける、
いつのまにか目からぽろぽろと涙がこぼれていた、
僕はそれに気づくことな走り続けた。

ただただ恐怖から逃れたい、
それだけを考えながら…。



消えていく仲間たち

ルカ「今そっちに行くから!」

ルカリオはライボルト達のもとに近づこうと、
勢いをつけて対岸に飛び跳ねる。
先ほども無事に飛び越せたし、
彼の跳躍力ならこれくらいの距離造作もないことだった。

ルカ「よっ!」

タンっと軽快な音とともに、ルカリオの体がふわりと宙に浮く。
ライボルト達の傍に狙いを定めて、彼は着地の態勢を取ろうとした。

ライ「…! ルカリオどけっ!」

一瞬何が起こったのか分からなかった、
もう少しで彼の足が地面に着くというというところで、
いきなり彼の仲間によって彼は突き飛ばされたのである。

ルカ「ぐえっ!?」

咄嗟のことで何も反応することができなかった彼の体が、
どしゃあっと音を立てて床に派手に打ちつけられる。
すりむいたのか背中や足がジンジンと痛み、
ルカリオは痛む所をさすりながら起き上る。

ルカ「いったぁ…。いきなり何するんだライボる…?」

彼の言葉が途中で掠れる様に途切れる、
なぜなら先ほどまで以上のなかったライボルトの体に、
紫色をした奇妙な物体が覆いかぶさり、
彼の体をじわじわと包み込んで行っていたのである。

ルカ「な…!?」
ライ「うぐっ…。ルカリオ…平気だったか…?」

口を開けて驚くしかできない彼に、
苦しそうな声でライボルトが声を上げる。

ルカリオが飛んだ瞬間、
ライボルトはそばにあるパイプの中から奇妙な音が聞こえた気がしたのである。
気になってちらっとパイプの中を覗き込むと、
白い生き物の目がにやりとパイプの中で笑い、
今まさに着地しようとしているルカリオに狙いを定めていたのである。

ライボルトは慌ててルカリオに伝えようとしたが、
すでに宙を浮いている彼に何を行ったところで間に合わない。
その上パイプの中にいた生き物もルカリオに飛びかかろうと、
勢いをつけ始めていたため、
今から電撃を充電しても間に合わない…。

だから彼には確実にルカリオを助ける手段は、
もうこれしか思いつかなかったのである。

ライ「あぐぅ…うあぁ…。」
ルカ「ライボルト!」

ルカリオは苦しそうに呻く仲間を見て急いで立ち上がり駆けだそうとする、
だが…。

むぎゅうっ…!

ルカ「え、うわぁ…!?」

突然何者かに足を掴まれ、
再び彼の体はびたんと床に激突する。
痛みをこらえてルカリオが顔を上げると、
下水の水路からライボルトを包んでいるものと同じ生き物が、
彼の足をがっちりと掴みニタニタと笑っていた。

ルカ「こいつらは…。」

『ベトベター』、
薄暗く汚い場所やゴミ捨て場などの人の寄り付かない場所に住み着き、
体中がヘドロでできていると言われているポケモンだった。
ルカリオは記憶の中の相手の情報を思い出すと、
歯がゆそうにぎりっと歯を食いしばる。

うかつだった、
この下水道という場所ならこいつらにとっては絶好の住処である。
他のポケモンに出くわさなかったことから、
ここにポケモンは住み着いていないと勝手に思い込んだ彼のミスだった。

じゅるう…じゅうう…!

ライ「うあっ…!」

突然ライボルトの悲痛な悲鳴が聞こえ、
ルカリオは大使を変えて彼の方を見る。
ライボルトを包み込んでいる液体から微かにしゅうしゅうという音が聞こえ、
うっすらと白い煙が彼の体から立ち上っている。

ルカ「まさか、【ようかいえき】!」

話には聞いたことがある、
どくタイプのポケモンが持っている強力な酸をもった液体の攻撃、
あんな逃げ場のない状況で繰り出されればひとたまりもない技である。

ルカ「ライボルトはやくそこから逃げて!」

ルカリオの必死な叫び声が水路に響き渡る、
彼自身が飛び出せればいいのだが、
がっしりと掴まれたベトベターの腕がどんなに力を込めても外れないのである。

ライ「あぐ…。」

苦しそうに瞑っていたライボルトの目が、
ルカリオの声に反応してうっすらと開く。

ライ「ぐぅっ…ルカリオ…。」

とりあえず無事なルカリオの姿を見て、
彼は心の中でほっとする。
妙に体中から力が抜けていき、
頭の中もクラクラと目眩がしているが、
それでも仲間が傷ついていないことを確認できたことが何よりも嬉しかった。

彼にとって一番嫌なことは、
彼の見ている前で仲間たちがひどく傷つくのを見ることであった。
なぜ自分ではなく他人を見るのがそんなに嫌なのかは分からないが、
とにかく嫌なものは嫌なのである。

彼にはルカリオのように冷静に戦局を判断したり、
リザードのように的確な援護攻撃を繰り出すような頭を使った戦い方は向いていない。
だからこそ彼は普段からも仲間たちよりも一歩前で戦い、
仲間が傷つく前に敵を倒すのが彼のスタイルだった。

ライ(我ながら、不器用な戦い方だよな…。)

痛みをこらえライボルトはそんなことをぼんやりと考える、
こんな状況でこんな場違いなことを考えるなんて、
まるで走馬灯のようだなと彼は心の中で自嘲する。

ライ「ルカリオ…!」
ルカ「…!」

彼は掠れかけている声で仲間の名前を叫ぶ、
それに応えるかのようにルカリオはぴくっと顔を上げると、
すでに顔の大部分を包まれているライボルトと目があった。

ライ「頼む…お前だけでも…ここから…逃…げ…。」

彼の言葉が最後まで紡がれる前に、
ベトベターの体がすっぽりと彼の体を包んでしまう。
苦しそうに蠢くライボルトの体が、
徐々に動きが弱くなっていく。

ルカ「く…くっそぉ、放せ、放すんだ!!」

ルカリオは死に物狂いでこぶしでベトベターを殴りつけたり、
掴まっていない方の足で蹴りつけたりする。
しかしぶにぶにと敵の体が歪むだけで、
まったくダメージを与えることはできなかった。

ずるぅ…ずるずる…

ルカ「…!くっそ待てよ、止まるんだ!!」

ベトベターの動く音にルアリオは再び振り向いて必死に止まれと声を上げる、
しかし水路に近づくベトベターはちらりと振りむくだけで、
決してその歩みを止めようとはしなかった。
そして敵の体のぷっくりと膨らんだ部分はすこしもぞっと動くだけで、
もうほとんど抵抗する力さえ残ってはいないようだった。

ずるずる…ずるずる……

ベトベターは水路の傍まで近づいていき、
飛びこめる手前で一度止まった。
そしてルカリオの方を見てにんまりと口の端をつり上げて笑うと、
勢いよく水の中に飛び込んでしまう。

ルカ「やめろ、やめろおぉぉぉ!!」

ルカリオの必死な叫び声もむなしく、
彼の仲間を捕らえたベトベターは暗い水の底に沈んでいき、
やがて見えなくなっていった…。

…あるぇ?

その5(今度こそ)です。

いやー、
絵の線画だけ描き終って安心していたら、
いつの間にかウトウトしちゃったみたいで…。

起きたら11時ですた☆
(^ω^)んあっ

今日の分はめっちゃ突貫でどっちも作ったので、
もしかしたら後で修正するかもです。
お待ちしていた方がいたとしたらほんとすんませんでした、
とりあえず土下座しておきます。
もう床にデコこすりつけながらわび入れちゃいます。
ゴリゴリ…>orz
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更新日 2014年  1月17日
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